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『告白、されました』




「へっ?」






天ぷら定食が手元に来た頃。


突然彼女が発したのは冒頭の1文。


そして返すのは情けない次の僕の声。






「こ、告白?


それは随分急だね」




『私、冗談と本気の見分けが出来ないから彼の言葉が冗談なのかどうかわからないんです』



「ちなみに、なんて言われたの?」



『んー……確か、“もしも俺が好きって言ったら意識してくれる?”って言われました』






それは結構本気なやつじゃないか…?





「それで、安島さんはなんて?」




『言われて見なきゃ分からないって言いました。そしたら彼は今度試してみるって』






さすがは安島さん。
普通の女子ならとっくに意識してしまうであろう言葉にその返しは強い。
きっとその子は別の策が必要だとその場を一旦引いたんだろう。






「そっかぁ。まぁ、安島さんは今は恋愛とか特に考えたりもしないだろうけど…。


僕が聞いてる限りその子は本気だったんじゃないかなぁ。」




『なるほど…。それなら、適当に相手をするのは申し訳ないですよね』





…あれ。それって、真剣に考えてみるってこと?
あの安島さんが?前向きに検討するの?




その、男に…?




いや、僕は何をモヤついているんだ。
いいことじゃないか。僕だってこの歳まで恋愛の1つや2つしてきたけど、結局今は恋愛よりも仕事の方が充実してると感じてる。きっとこのまま独身コースだな、なんて悟ったばかり。




え、なに?僕この20個以上も年の離れた子に希望感じてたの?いやいやいや、まさかでしょ。




『物腰柔らかく断る言葉、探してみますね』



「あ、断る大前提の話?」



『????

もちろんですよ。恋愛云々考えていたら仕事が厳かになっちゃいますから』





彼女がとことん声優という仕事にストイックでよかった。




え、よかった?今日の僕は少し変みたい。

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真菓子 - 続き楽しみに待ってますね☺️ご自身のペースで大丈夫ですから! (3月31日 21時) (レス) id: 396bdc0ede (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (3月16日 23時) (レス) @page32 id: 8bc829161e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:suisho | 作成日時:2024年2月9日 3時

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