殺害したい嫁、死なない夫ーAfter storyー (ページ10)

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Aと出会ったとき、あいつは俺を初対面でクズ呼ばわりした。

腹が立つ女。だけど、俺と同じ考え方を持っていた。

俺は自分は相当ヤバめのやつだと思ってたけどそんな俺と同じくらいやばい女。

きっと、俺をわかってくれる女はこの人しかいないと思うと急に体が疼いた。

抱きたい。

本能的にそう感じたんだ。

結果的に、手には入らなかったけど俺にとってこの出会いは自分を変えるチャンスだったんだろう。

H「あー、美味しかった。

…僕、今の生活すごい楽しい」

TH「…は？」

H「せっかく必死で探してくれてるマスターにこんなこと言ったら怒るかもしれないけどさ…

見つからなくてもいいって思っちゃった」

ハンソンはニコニコ笑ってそう言った。

H「そりゃ、見つかれば嬉しいし会いたいけど…

でも、同じくらいマスターとずっと暮らしたい。

こんなこと思ったら、マスターは怒る？」

今度は、顔を伺うように。

俺は、綺麗な人間じゃない。
それなのに、こんな素直な少年を育てて汚い人間に変えてしまわないだろうか。

JN「久しぶりだね。急に顔を出してどうしたんだ？

テヒョン」

TH「…俺に1人の男の子を綺麗な人間に育てること、出来るかな」

JN「…綺麗な人間になるかどうかはその子次第だよ。

好きにやらせてやればいいよ。間違えた時に教えてやればいい。間違えることも経験だからね。

お前達2人は困っちゃうくらい好き勝手にやる奴らだったけど、今ちゃんと新しい道を進んでる。

人間、最後はちゃんと自分の道を見つけるんだよ。それは誰かに言われた道でも自分で見つけた道でも歩ければそれでいいんだ」

俺にとってジンヒョンは父親であり、兄であり、上司である。

ヒョンに聞いて正解だった。

TH「俺、あの時ヒョンに拾われてよかった。」

JN「やー、急に恥ずかしいこと言うなよ～」

ハンソンの進む道を信じよう。

このことを伝えたらハンソンは立ち止まってしまうかもしれない。
それなら俺が背中を押してやろう。

A、俺も進むことにした。

これが、俺の新しい道。

TH「ハンソン、伝えたいことがあるんだ＿＿＿＿」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

テヒョン編でした。

考えていたけど本編で書けなかった過去などを沢山入れてみました！

個人的に、ジンさんがテヒョンとAの保護者っていう立ち位置がめちゃめちゃ好きなのでそんな表現も入れてみました笑

次のストーリーも楽しんで頂けると幸いです。