殺害したい嫁、死なない夫ーAfter storyー (ページ15)

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JN「だから、逃がしたんですか」

本来なら、余計な情報を持った人間が逃げれば殺すのがルールだ。
裏切り者は消さなきゃならないと母も言っていた。

「ああ。母さんは殺しに行こうとした。それも阻止した。

そして、二度と帰ってこないのを願った。
なのに、母さんの葬式に来たり俺の死に際に来たり…

困ったクソガキだよほんと」

JN「すみません。

どうしても、最後に言ってやりたかったんです。

俺は、殺しから抜け出せた…ってね。」

がちゃんっと額に当たっていた拳銃が床に落ちた。

「…そうか。

ソクジン……お前の生き方が…俺は、羨ま…………し…ぃ…」

静かに目を閉じた父はそれからもう目覚めることは無かった。

墓石の前で幼い日を思い返してもやっぱりクソみたいな父親だった。
最期に俺が羨ましいと言った父さんは本当は優しさで溢れていたんだと思う。
それでも、逃げられなかったからずっと心を殺し続けてきたんだ。

きっと、今頃地獄にでも行ってんだろうな。

JN「来世では優しい人間として生きれたらいいね

…父さん」

そんな呟きは、線香の煙とともに空へと消えていった。

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ソクジン編が終了しました！

2人の保護者として描いてきましたが、やっぱり私はこの設定が何だかすごく好きです笑笑自分で言うのも恥ずかしいですが笑

ジンさんのお父さんもジンさんのように子供二人を拾って育てていましたね。
そして、ジンさんもお父さんのように2人を育ててきました。

育て方はお互い違ったけれど、優しい気持ちは一緒。

ジンさんはきっと、最後は優しいお父さんを愛していたと思います。

いつか、ジンさんとテヒョンとAの3人揃った姿…もう一度見たいなぁって思うんですが、ジンさんに二度とAと関わるなと言われてしまったからにはもうそんな姿は拝めないのかなぁっと作者のくせして寂しがっている名無しのうさぎでした笑

次のストーリーは誰になるか…楽しみにお待ちください！