殺害したい嫁、死なない夫ーAfter storyー (ページ1)

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ユンギのその後＿＿＿＿ 1 ページ1

YG「ジンさん、そのドラマ録画してますよね。

17時からド○えもんが入るんでチャンネル変えますね」

JN「え」

有無を言わせず切り替えたチャンネル。
テレビの画面では青狸がポケットを漁っている。

JN「やー！！このドラマ今日がいい所だったのに！！」

YG「うるさいです。明日にはハンソンのところに行くんで今日見なきゃ話合わせられないでしょ」

JN「…ユンギや…ずいぶんと仲良くなったね」

家政夫という仕事を始めてからというもの、料理なり買い出しなり、掃除なりと様々な雑用をこなしてきたが何よりも1番キツかったのはガキの世話だった。

俺が世話するガキ、ハンソンは小学２年生くらいの男の子だ。
保護者である男は顔を見せたがらず、自分が帰る前にはカトクをするから10分以内に家を出て欲しいと依頼されている。

まさか、誘拐じゃねぇだろうな？

そうは思ったが、うちは訳ありの家庭も利用できるところが長所。
何よりも深入りしないことが1番いいことだ。

そしていつものごとく、依頼を受けてハンソンの家に行く。
2人暮らしにしては中々立派な家に住んでいる。
ベルを鳴らせば中から元気なハンソンが出てくる。

H「ヒョーン！！昨日のド○えもん見た！？

俺今日暗記パン食べたい！！！」

YG「ああ？何を暗記するんだよ」

騒ぎながらくっついてくるハンソンを支えて中に入る。

まずは、片付けか…。

見事に散らかされたキッチンやリビングを全部片付ける。ハンソンはそれを手伝ったり眺めたりする。

YG「飯にするか。何食べたい？」

H「んー、どら焼き」

YG「…だいぶ影響されてんな」

韓国生まれの俺がどら焼きなんて作れるか。
だが、ハンソンの純粋な目に負けた俺は何とかパンケーキの生地にチョコレートを挟んでなんちゃってどら焼きを作る。

H「なんか違うけど美味いからいいや」

つくづくガキは単純だと思った。

食うだけ食ったら今度はなにやら書き始めるハンソン。

俺は今後1週間の夕食を作ってく。
出来るだけ長持ちする材料でおかずを作ってはタッパに入れて冷凍する。

H「できたー！

ね、ユンギヒョン！これ、合ってる？」

ハンソンが持ってきた紙を見ればそこには「사랑해요(ｻﾗﾝﾍﾖ)」と書かれていた。

YG「ラブレターか？なんだ、お前にも好きなやついるんだな」

H「んふふ

マスターに渡すんだ」

でた。謎に包まれたこの家のマスター。