漢たるものリアル実況も完璧にこなしたらんかい！ (ページ5)

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ゲノムタワーと紹介された建物の一室。

教室のような机と椅子が並ぶ部屋に案内される。

部屋に入ると、俺ら以外の3人は既に席に着いていた。

｢皆様グッモーニン！

まずはこれから苦楽を共にする仲間の自己紹介といたしましょう｣

キャメルが教壇に立ち、仕切り始める。

｢俺ら自己紹介とかなくても大丈夫っすよ｣

手を挙げて小島くんが言う。

わざわざ手を挙げるなんて、この教室のシチュエーションにノリノリやな…

｢皆様は良くても視聴者の皆様には必要なことでございます。

それでは窓際から元気な声でお願いします｣

視聴者…再生数とかリアル実況とか言ってたもんな。

｢小島健！Aぇ!groupのリーダーしてます｣

まじで小島くんはノリノリすぎる。

そのまま席順に自己紹介をしていって｢それでは第2ステージの説明をいたしましょう｣とキャメルが言った時だった。

｢ちょい待って。質問あんねんけど｣

誠也くんが口を開く。

｢森でここにおらん人らと会ったんやけど、その人らはどこにおるん？｣

確かに。森で出会った3人はここにはいない。

｢今回は異例でして、2グループが同時にプレイしております。

末澤様方が出会ったのは13番街の方々かと｣

普段は1グループずつだが、今回はトラブルがあり、同時進行で2グループがリアル実況をプレイすることになったようだ。

誠也くんは納得したようで、キャメルは｢それでは参りましょう！｣と高らかに言った。