19 ページ19
❅赤side
｢作戦立てましょ。｣
そう言って良規くんが提案してくれた作戦はこういうものだった。
･記憶が無いことは知られない。
･以前の『末澤誠也』を研究して僕はできるだけ彼に寄せる。
･僕1人だけの仕事は受けない。
･秘密がバレないようにメンバー5人が協力する。
僕のためにこんなに考えてくれる良規くん。やっぱり彼に相談して正解だった。でもきっと他のメンバーに相談しても助けてくれたんだろう。
次の日、メンバー全員に集まってもらって僕らの考えた『作戦』を聞いてもらった。
みんな自分に相談しなかったことに不満そうにしていたけれど納得してくれて、とりあえず復帰まで僕は『末澤誠也』を完全に再現できるよう特訓することになった。
｢さすがに28年分の出来事を頭に入れるのは無理でしょ。話し方とか動きとかそこだけ出来ればあとは俺らで何とかできるんちゃいます？｣
インテリ担当の大晴くんが僕らの作戦の穴を教えてくれる。
｢そうやな、話す内容は俺らでフォローできるやろから。｣
入所からずっと僕と過ごしてきたというリチャの安心感。彼ならきっとフォローしてくれる。
｢誠也くんじゃなくて俺に話振られるように立ち回りできますよ！｣
｢俺もそれする！｣
健くんは面白いこともかっこいいこともできて周りの目線を集めるのが上手い。僕より彼に目がいくようにしてくれるらしい。
晶哉くんもそんな健くんに育てられただけあって、彼の行動は目を引く。
そんなみんなの協力もあって、僕は来週から仕事を再開することになった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るるか(プロフ) - 望愛さん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです✨ぜひ最終話までお楽しみください😊 (5月29日 20時) (
レス) id: 6170c432d5 (このIDを非表示/違反報告)
望愛 - はじめまして！作者様のお話とても面白くて、毎回更新されるのを楽しみにしています♪これからも頑張ってください！！ (5月29日 20時) (レス) @page28 id: 109e5c7266 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るるか | 作成日時：2023年5月24日 19時
