荘園着くまで�� ページ3
動揺している私におじいちゃんは落ち着いた声でイノシシを指さして
「いい子、怖い無い、荘園、連れてく、来る？」
と、単語を並べて言ってくれた
《イノシシは怖くない？大丈夫ってこと？あと荘園来る？って…》
『荘園に連れて行っていれるんですか…？』
するとおじいちゃんはコクコクと頷いてイノシシの背中を撫でた
「乗る、早い、荷物と、君、乗って」
《荷物と私？乗る？イノシシに？》
私はまだイノシシに恐怖があったので首を横に振った
『ごめんなさい…イノシシが怖くって…』
そう伝えるとおじいちゃんは大丈夫だと証明するように乗って見せてくれた
「大丈夫、荘園、行く？」
《まぁ…イノシシはおじいちゃんの言うこと聞いてるし､荘園行きたいし…乗るしか…》
私は勇気を出して乗ってみる｡意外にイノシシの毛はフサフサしていて乗り心地は最高だった｡
おじいちゃんは私が乗れたのを確認すると荷物を私に渡してイノシシに乗った｡
『大丈夫なんですか？イノシシにこんなに乗っちゃって…』
すると、おじいちゃんは優しい顔をして
「いっぱい、乗れる、強い、イノシシ」
相変わらず単語のみで話しているけれどちゃんと理解して返事を返してくれる｡
荘園へ着くまで色々と話をして、おじいちゃんが木陰に移動させてくれたことと
名前がモウロということ、そしてモウロさんは野人で言葉があまり話せないが
動物などと意思疎通が出来るということを聞いて驚いた｡
そして倒れている時助けてくれたことに感謝した｡
少し話している間に荘園へ着いた｡大きな館で少し不気味な見た目で扉はとても大きい｡
モウロさんが扉の横にあるインターフォンを押して開けるように言ってくれた｡
それから直ぐに扉が開いて麦わら帽子を被った可愛い女の子がお出迎えをしてくれた｡
私の顔を見るなりキラキラと目を輝かせて言った
「いらっしゃいなの！私はエマなの！」
元気に自己紹介をしてくれたので私も自己紹介をしようと思い…
『私はA･Aで「あ！自己紹介はみんなの前でやってもらうなの！」
《え？みんなって？人前で自己紹介とか恥ずかしい…》
そんなことを思っているとエマちゃんがみんなが集まっている食堂へ案内すると言って
私とモウロさんを館の中へと入れてくれた｡
エマ「モウロさんも連れてきてくれてありがとうなの！」
お礼をエマちゃんが言ったので私も
『モウロさん、本当に助かりました｡ありがとうございます』
と伝えた｡
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 95人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
莉奈(プロフ) - みぃさん» ありがとうございますぅ！頑張って書くので何卒宜しくお願い致します！ (2019年12月6日 14時) (
レス) id: 3da6a9cbfe (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - なんかこれから話が面白くなるのが分かりますよ……これからも頑張ってください！ (2019年12月4日 21時) (レス) id: c7c195428a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：莉奈 | 作成日時：2019年11月6日 10時
