荘園へ着くまで ページ2
夜中の冷たい風が私の肌を撫でて通っていくものだから小さく身震いをする
荷物を地面に引きずりそうになり持ち方を変えようと荷物を抱えるように持ち森の中を進んでいく
するとポツポツと雨が降ってきた
もう一度私は身震いをして、鞄から時計を取り出すと荘園に向かい始めてから5時間が経過していた
私は疲れ果ててその場にへたり込んだ
その時…
ガサガサと音がする
『え？』
疲れすぎて驚く力もなく、気の抜けた私の声が口からこぼれた
道の横にある茂みの奥の方が音をたてた
風じゃあんな大きな音は出ないであろうと考え、ハッと我に返り
私は焦りに焦りまくって荷物を置き去りにして茂みから離れた木に隠れた
《あ…荷物置いてきちゃった…｡茂みにはなんかいるし…もうヤダ》
しばらく様子を見てみると茂みからイノシシがひょこっと顔を出した
私は怖くなり後ずさりをしていた…
が、運悪く大きな枝があり足で踏んでパキッと音を出して折ってしまった
《や…やってしまったー！！！》
音に気づいたイノシシがこっちへ向かってくる
《終わった…》
私は終わりを察し目を閉じてしゃがみ込んだ
イノシシがこっちへ向かってくるのがわかった…
だが何故か私の目の前で止まっているように思えるのは気のせいだろうか？
《ちょっと目を開けてみようかな…？》
恐る恐る目を開けると…目の前にイノシシの顔面がでかでかとドアップであったので
恐ろしさのあまり私は気絶してしまった
チュンチュンと鳥の声が聞こえる
《ん…？あれ？私生きてるの？》
私はゆっくりと瞼を開けてみると木陰に横たわっていた、起き上がって見ると枕になっていたのは
私の荷物だった｡
《誰か助けてくれたのかな？》
と、安心したのもつかの間！
私が横たわっていた木の反対側にイノシシがいるではありませんかっ！
『きっき…キャアアアアア！』
私は大声を出してしまいイノシシと目が合ってしまった
《や、やばい！》
もう無理だと思い私は言葉が伝わないはずなのにイノシシに…
『い…命だけはっ！』
命乞いをした…
するとイノシシがいる方から
「いのち…？」
と、声がした…
《え？イノシシ喋った？！》
驚いて頭を勢いよく上げると、おじいちゃん？なのかな？お年寄りがこちらを見ていた
『逃げてください！い…イノシシが！』
動揺している私におじいちゃんは…？
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莉奈(プロフ) - みぃさん» ありがとうございますぅ！頑張って書くので何卒宜しくお願い致します！ (2019年12月6日 14時) (
レス) id: 3da6a9cbfe (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - なんかこれから話が面白くなるのが分かりますよ……これからも頑張ってください！ (2019年12月4日 21時) (レス) id: c7c195428a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉奈 | 作成日時：2019年11月6日 10時
