彼に好きって言ってみた[暗殺教室] (ページ45)

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one＿1度きりの恋の話ページ45

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side of Karma

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今日が、停学処分の最終日。

今のうちに遊び呆けておこうか、とも思ったけれど、そういう気分にはとてもなれなかった。

停学中にAに会えないのは仕方ない。

でも学校に行ってもAに会えないんなら、なんのために学校行くんだよ。

殺せんせー。

殺せない先生とかいうそいつを、殺すため？

ちゃんとした先生ならいいな。

ただの化け物じゃ、殺す意味ないし。

そいつをこれからの学校へ行く理由にするしかないよなあ。

前までなら、Aの顔を見るために、声を聞くために、行くことができたのに。

「だる」

とてつもない倦怠感が、体を襲う。

それに身を委ねて、ベッドに寝転がる。

仰向けに寝ると、天井しか見えなかった。

Aにすりゃ、E組に落ちた俺に話しかけられたって迷惑なだけだろうな。

D組にいたときには、よく話してたのに。

俺がE組に落ちたら、Aも他の奴らみたいに俺を蔑んで、差別するのかな。

そんなAの姿を想像してみようとしたけど想像つかなくて、諦めた。

「あーもう寝よ」

考えれば考えるほどイライラして仕方なくて、掛け布団を被って枕に顔を埋めた。

恐ろしく痛む胸。

気にしないふりして、目を閉じた。

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「あー初日から遅刻じゃん」

先生、怒るのかな、遅刻したこと。

まぁ遅刻するくらいどうってことないけど。

適当に準備済ませて、朝ごはん食べる気力は起きなかったから、そのまま家を出た。

いつもの駅、数週間ぶりの、学校へ向かうための電車に乗った。

もうだいぶ遅刻だっていうのに、駅から学校までの道も、ゆっくりゆっくり歩いた。

どうにも、学校へ向かう足は軽くならない。

理由は、分かりきってた。

でも暫く歩いたら、足音が気になった。

聞き覚えのある足音。

耳に馴染んだ足音。

「あれ、A？」

俺の声に、Aはゆっくり振り向いた。

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