彼に好きって言ってみた[暗殺教室] (ページ27)

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Am I beautiful ? × 創介ページ27

『私、ちゃんとモデルできてる？』

私なんて、モデルにしてどーするんだか。

別にかわいくないし、椅子に座ってるとはいえスタイルがいいわけでもないし。

私、ほんとにモデル務まってる？

「あぁ、すげーいいモデルだよ」

『ほんと？』

なんか、照れちゃうなあ。

私、菅谷くん好きだし。

恥ずかしいし、フラれるの怖いし、私勇気ないから言えないんだけどね。

想いは誰より、強いはずなのに。

言えないのが辛いなあ。

じゃあ言えよ、って感じだけどさ。

『……菅谷くん…』

「ん？」

『……くしゃみしてもいいですか…っ』

「どーぞ」

ははは、って笑ってる。

あー、こんなバカみたいな子好きじゃないよね。

『……くしゅんっ…』

「ははは」

また笑われてる……。

「……っ」

菅谷くんが突然笑うのをやめて、どうしたのかと思って菅谷くんの方にちょっと視線を向ける。

だけどくしゃみが止まらなくて、顔を全部両手で覆う。

『……うぅ』

「花粉症？」

『うん、そうなの。毎年この時期辛くって』

ずず、って鼻をすすってると、

「あー、なんかラッキーかも……」

菅谷くんがそう呟いた。

『ん？何が？』

「A、さっきの顔えろかった」

『えっ……』

え、え、待ってなんのこと。

「くしゃみした後、涙目だったしさ」

『うっ、別に、……うぅ』

恥ずかしくなって目を伏せると、顎にそっと手を添えられて、

……chu……

「好きだ」

『えっ』

それ、ほんと…………？

「じゃなきゃモデルなんか頼まねーよ」

悪戯に笑う菅谷くんが、かっこよくって、

『私も好き』

いつの間にか、菅谷くんに抱きついてた。

とびついた私を、菅谷くんは優しく抱き締める。

「モデルさ、……セミヌードとかやってみる？」

にやにやしながら、そう言った。

それって、私無事に帰れる？

なんちゃって。