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その22「クリスマスの話」 ページ42

雪が降る。


テレビニュースではホワイトクリスマスだなんて言われてる。


寒さに耐えながら朝に準備をして地下駐車場へ向かえば既にマネージャーがそこに居た。




「今日、歌番組の生放送やんなぁ」



「そうですよ。どうかしましたか?」



「いや、なんでもあらへんよ。生放送の後はなんもないやろ?」



「まぁ、予定では…」



「そか。」





今日の生放送の台本に見かけた出演歌手や女優の名前の中にあいつが居た。RUKAの名前。





事務所の練習室で軽く練習してそのまま生放送のリハへ向かう。その間、光一はいつも通りだったけど僕だけずっとモヤモヤしていた。




生放送が始まり、楽屋のテレビに映るのは司会のRUKAちゃんやった。
あの日以来、会っていない彼女は何も無かったかのような顔で普通に立っているのが腹たった。




「剛くん、そろそろ行くで」



僕の楽屋まで光一が呼びに来て僕もステージ裏へ向かう。



本番は、無事終了したが結局モヤモヤしたまま今日のステージを終えてしまった。
聞きたいけど、聞いてしまったら殴りかかってしまいそうで何も聞けない。




それぞれ別々の送迎車に乗って自宅まで送って貰う。
今年のクリスマスもぼっちやなぁなんて思いながらソファーで一息ついていたときだった。



Aちゃんから電話がかかってきた。
なんの事態だと思って直ぐに出る



「もしもし?」



《あれ?剛くん?私間違えてもうた!ごめん!》



「なに?もう〜ドジやなぁ笑」



《忙しいのにごめんね!》



「いや、もう家やし平気やで」



《え?》




急にAちゃんが黙り込む。




「もしもし?Aちゃん?」



《…今日、仕事長引いたんじゃないん?》



「いや?なんなら少し早く終わった。」




嫌な予感がしてきた。




《光ちゃんが…仕事長引くから家帰るの遅くなるって……》




その予感はすぐに当たった。

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(プロフ) - 結城綾さん» 大変遅くなりました!剛くんは次回作できっと幸せになれると思いますのでぜひ新作もよろしくお願いします。 (2023年2月4日 12時) (レス) id: 75867b41bb (このIDを非表示/違反報告)
結城綾(プロフ) - 初めまして、いつも楽しみに読ませていただいてます、剛くん視点で時々切ないヒロインちゃんへの恋心が垣間見えるのがキュンとします、これからも無理ないペースで書いてください、楽しみにしております (2022年10月24日 21時) (レス) @page41 id: c0d3918841 (このIDを非表示/違反報告)
トット(プロフ) - 千香さん» いつもコメントありがとうございます(^^) リアリティを意識して書いてます!笑 感じていただけたなら幸いです(T_T) (2022年9月26日 21時) (レス) id: 0b050a84a6 (このIDを非表示/違反報告)
千香 - 本当に面白いです!なんだか実話にありそうで(笑)剛さん視点なのも良いです!これからも楽しみにしています! (2022年9月26日 19時) (レス) @page26 id: c728a92b9a (このIDを非表示/違反報告)
トット(プロフ) - natsuさん» コメントありがとうございます(^^)natsuさんの楽しみをこれからも作れるように頑張ります! (2022年9月26日 13時) (レス) id: 0b050a84a6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: x他1人 | 作成日時:2022年9月18日 2時

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