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ルカちゃんは怯えた顔で足を震わせながら僕を見る。
「わ、私じゃない！！光一くんからです！！
光一君がご飯に誘ってきてついて行ったら向こうからキスしてきたの！！」
「んなわけあるか。なんであいつがお前なんかを飯に誘うねん」
「じゃあ、本人に聞いてみたら？」
なんや、こいつ。なんでこんな、自信があんねん。
僕はスマホを取り出して光一へ電話をかける。
《なんやねん、今から移動中寝よう思ってたのに》
「なぁ…お前最近ルカちゃんと飯行ったん？」
《あ？あー、行ったけどなした？》
「…お前から、誘ったん？」
《せやけど》
その声を聞いた瞬間、怒りやら悲しみやらが一気に襲ってきた。
僕は、なんでAちゃんを諦めたと思ってんねん。
好きで好きでたまらない人をもっと大切な人に譲るために僕は諦めたんや。
こんな結果にするために諦めたんやない…。
ルカちゃんの体を入口の方へ投げ捨てる。
「ったぁ……
だから、言ったでしょ。私からじゃないんだから」
「……さいってーやな
お前も、光一も」
「っ……浮気されるような女だからよ。」
ルカちゃんはそう言って非常階段を出ていった。
少し冷たい風に当たっていればまたスマホが鳴った。
ディスプレイにはAちゃんを表すピアニストの文字。
「もしもし」
《剛くん！もうすぐでクリスマスやんかぁ。光ちゃんへのプレゼント何がええかなぁって。マフラーとか使わんと思う？》
胸が苦しくなった。
でも、それと同時に何かが僕を動かす。
「なぁ、今年のクリスマス僕と過ごさへん？」
《へ…？な、なんで…？なしたん、剛くん。光ちゃんに怒られるで笑》
「ええよ。怒られてもええ。だから僕と過ごして。」
《変、やで。無理だよ。Aだって光ちゃんと過ごしたいねん》
「お願い。僕Aちゃんと過ごしたい。
考えといて」
一方的に電話を切った。
なんでだろう。外が余計に寒くなったような気がした。
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茶(プロフ) - 結城綾さん» 大変遅くなりました！剛くんは次回作できっと幸せになれると思いますのでぜひ新作もよろしくお願いします。 (2023年2月4日 12時) (
レス) id: 75867b41bb (このIDを非表示/違反報告)
結城綾(プロフ) - 初めまして、いつも楽しみに読ませていただいてます、剛くん視点で時々切ないヒロインちゃんへの恋心が垣間見えるのがキュンとします、これからも無理ないペースで書いてください、楽しみにしております (2022年10月24日 21時) (レス) @page41 id: c0d3918841 (このIDを非表示/違反報告)
トット(プロフ) - 千香さん» いつもコメントありがとうございます(^^) リアリティを意識して書いてます！笑 感じていただけたなら幸いです(T_T) (2022年9月26日 21時) (レス) id: 0b050a84a6 (このIDを非表示/違反報告)
千香 - 本当に面白いです！なんだか実話にありそうで（笑）剛さん視点なのも良いです！これからも楽しみにしています！ (2022年9月26日 19時) (レス) @page26 id: c728a92b9a (このIDを非表示/違反報告)
トット(プロフ) - natsuさん» コメントありがとうございます(^^)natsuさんの楽しみをこれからも作れるように頑張ります！ (2022年9月26日 13時) (レス) id: 0b050a84a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茶 x他1人 | 作成日時：2022年9月18日 2時
