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次に目を覚ますと僕は楽屋のソファーに寝かされていた。
真っ先に視界に入ったのは光一。
「目ェ覚ましたか?!はぁぁぁ良かった……」
「ぼ、く…」
「Aが発作の対応方法完璧でほんまよかったなぁ。あの場に紙袋なんかなかったから危なかったで」
そうだ。僕、過呼吸起こして倒れたんやった。
「Aちゃんは?」
「ここで待ってるのもなんやからピアノ弾いてるって」
そう聞いて光一にはまだ寝てろと言われながらも僕はAちゃんの元へ向かった。
「Aちゃん」
「あ、起きたん?大丈夫?」
「うん。ほんまありがとぉ」
「ううん!咄嗟にあの方法が出てきたの。無理矢理でごめんね」
「初めての方法やったからびっくりしたけど凄く楽になれた」
「あれなぁ、Aのオカンのやり方やねん。
コンクール前にAがいつも呼吸上がるからああやってくれたんよ。
剛くんにも効いてよかった」
「ほんま助かった」
Aちゃんも、Aちゃんのお母さんにも感謝せなあかんな。
そして、僕は体調管理しっかりせな。
Aちゃんの咄嗟の判断に救われた僕はその後無事に練習を終えて家でゆっくり休み完治をした。
その数日後、光一が僕の風邪を貰ったって話は聞かなかったフリをした。
その18「ライバル“RUKA”の話」→←その17「救世主の話」
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茶(プロフ) - 結城綾さん» 大変遅くなりました!剛くんは次回作できっと幸せになれると思いますのでぜひ新作もよろしくお願いします。 (2023年2月4日 12時) (レス) id: 75867b41bb (このIDを非表示/違反報告)
結城綾(プロフ) - 初めまして、いつも楽しみに読ませていただいてます、剛くん視点で時々切ないヒロインちゃんへの恋心が垣間見えるのがキュンとします、これからも無理ないペースで書いてください、楽しみにしております (2022年10月24日 21時) (レス) @page41 id: c0d3918841 (このIDを非表示/違反報告)
トット(プロフ) - 千香さん» いつもコメントありがとうございます(^^) リアリティを意識して書いてます!笑 感じていただけたなら幸いです(T_T) (2022年9月26日 21時) (レス) id: 0b050a84a6 (このIDを非表示/違反報告)
千香 - 本当に面白いです!なんだか実話にありそうで(笑)剛さん視点なのも良いです!これからも楽しみにしています! (2022年9月26日 19時) (レス) @page26 id: c728a92b9a (このIDを非表示/違反報告)
トット(プロフ) - natsuさん» コメントありがとうございます(^^)natsuさんの楽しみをこれからも作れるように頑張ります! (2022年9月26日 13時) (レス) id: 0b050a84a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茶 x他1人 | 作成日時:2022年9月18日 2時