少年探偵団の最強美少女

ミステリートレイン【遮断】3 ページ35

車掌｢こ、これは呼び鈴の音…｣

能登｢で、でも一体誰が!?｣

『ナイス…江戸川』

コ｢(オメ−もな!!)ボクだよ!さっきB室のベルを鳴らして携帯に録音した音を再生したんだよ!!車掌さんはこの音がしたのにどの部屋のランプにもついてないからA室に行ったんだよね?｣

車掌｢A室のランプの電球が切れて…呼んでるのに何で来ない?って能登さんに怒られてたから…てっきり呼んでるのは能登さんだと思って…｣

コ｢それでA室の戸口で能登さんと車掌さんが言い争ってる様子を、B室の室橋さんが扉を開けて覗いてたんでしょ?｣

車掌｢あ、あぁ…誰かと電話しながら…｣

安室｢なるほど…その時ですね?犯人がB室に入ったのは…この列車乗ろうかは部屋の扉を開けたらほぼ塞がれるぐらい狭い…B室の扉が開いたらその扉の向こうからやってくる犯人の姿ベルの音でA室の前に来させた車掌さんには見えませんから…｣

小｢ええ…犯人が電話で室橋さんに部屋の外が騒がしいけど何かあったのか?とでも言ったんでしょう……しかもそれはトンネル内での出来事…犯人は、列車がトンネルに入る直前に室橋さんに電話をし、部屋の外の様子を覗わせれば…その際中に電話相手の犯人が部屋を出てB室に近づいてきても…トンネルに入って通話できなくなったから話の続きは部屋の中でという状況にもなりますしね…｣

能登｢しかし犯人は室橋さんと何の話を?｣

『毎年このミステリートレインの中でやってる推理クイズの相談…でしょ?』

能登｢え？｣

小｢そう…犯人は偽の指示カードで室橋さんが被害者役！犯人が犯人役、そしてこの一等車のB室にいた私の娘達が共犯者役に選ばれたと偽り…死体消失トリックの為だからといって、7号車のB室にいた室橋さんと私達の部屋を交換させてますので…もちろん、本来なら一等車のB室は室橋さんが予約していたはずですから、その指示カードは不測の事態の時の為に用意していたもので…念のために子供達を探偵役に選んだんです…｣

『…………』

小｢その7号車のB室に誰かが探偵役として訪ねてくれば、娘達は共犯役としてしばらくその部屋に留まらなくてはいけませんから…もっとも、すぐにバレて娘達は犯行のあった一等車のB室に戻ってきてしまったようですが…｣

能登｢それで?犯人が室橋さんを移動させたB室に入ったところまでは分かったが…いつ出て来たんだね?｣

出波｢そうよ!B室に入った直後に殺してすぐに部屋から出たんなら…A室の前にいた車掌が見てるはずよね?｣

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