少年探偵団の最強美少女

ミステリートレイン 【交差】3 ページ31

《でもその薬を完成させるには、貴方達とお別れしなきゃいけないの…分かってちょうだいね…志保…》

哀｢(ごめん…お母さん…私…わかってなかった…こんな薬…作っちゃいけなかったって…でも…Aを…皆を巻き添えにしない為にも…今はこの薬に頼るしか…)

ギイイィ…

扉から沖矢が出て来た。

沖矢｢流石に姉妹だな…行動が手に取るように分かる…さぁ…来て貰おうか…こちらのエリアに…｣

ダッ

哀｢(ダメ、今は…この姿で殺されるわけには…!!)






能登｢5年前の火事？それが私とどんな関係があるというんだね？｣

小｢しらばっくれても無駄ですよ…さっき事件のあった静岡県警に電話して確認しましたから…救助者の中に貴方の名前があるのを…そうでしょ？元自衛官で火事で亡くなったのは資産家と剣友だった能登泰策さん？｣

能登｢あ、あぁ…この頬の傷もその時追った物だが…別に隠していたわけじゃ…｣

小｢そーいえば最初にあった時、肩に何か背負ってましたよね？…あの中に密室トリックの道具が入ってたんじゃないんですか？｣

能登｢あ、あれはただの竹刀だよ…ホラ!この後、名古屋の友人と手合わせする約束をしていたんだよ!｣

小｢ほー…｣

『じゃあさ、ちょっと廊下を走ってみてくれない?』

能登｢走る?｣

コ｢ボク達、犯人が走り去る後ろ姿を見たかもしれないから…｣

コ・A｢『おじさんが走るとこ、ムービーに撮らせてくれないかな?』｣


安東｢いかにも…私はあの火事で室橋さんと一緒に救助された…安東ですが……それは聞かれなかったから言わなかっただけで…｣

世｢それより部屋の中にある大きな黒いカバン…何なんだ?｣

安東｢あれは鑑定を依頼された絵ですよ…残念ながら贋作でしたけど…｣

小｢ちょっと見てもいいですか?｣

安東｢えぇ…｣

小｢かなり重いな…｣

安東｢額縁が純金なので…｣

小｢ちなみに火事で亡くなったのは資産家とはどういう関係で？｣

安東｢あの方は名画コレクターでしたので、数多くの絵画を紹介させて頂きました…そのほとんどが火事で焼けてしまいましたが……あっ…｣

『よいっしょ……うわぁ！(重っ！)…』ガタ

コ｢おぉ、大丈夫か?｣ガシッ

『あ、あぁ…』

コ｢でもこんな重いの１人で持つなんておじさん体力あるんだね!｣

安東｢ま、まぁ…｣

コ｢じゃあちょっと廊下を走ってみてよ!｣

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