少年探偵団の最強美少女 (ページ27)

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ミステリートレイン【一等】4 ページ27

小「じゃあ車掌さんはずっと廊下にいたのに被害者のB室に入る不審人物はみてないんですか？」

車掌「そ、そういえば…出波様の苦情を聞いていた時に一番向こうの扉が開いて…扉越しに誰かがチラチラこちらを覗いていたような…」

『一番向こうならA室だね…』

車掌「その怪しい人を見る少し前に、D室から出らてきた小蓑様がメイドさんに車椅子を押されてそちらの方へ行かれたので…あの二人ならみているかも…」

小蓑「A室の…扉?…私達が通ったときにはそんな扉開いてませんでしたわよ?もちろん、その扉の側にいたという怪しげな方も見ておりませんし…ですわよね住友さん？」

住友「はい奥様…開いていたのは出波様の怒鳴り声が聞こえていた…E室の扉だけでございますわ…」

車掌「じゃあ小蓑様達が通り過ぎた後に開いたのかも…」

コ「でもさ、ボク達B室に行く途中、この８号車に入る扉の所でおばあさん達とすれ違ったけど…ボク達もA室の扉が開いてるのを見てないよ?…な？」

『……うん』コクリ

小「本当に聞いてたのか?」

車掌「あ、そ、そういえば…ボウヤ達が来る直前に、C室の安東さんが様子を見に来られたのでもしかしたら見てるかも…」

安東「ああ…出波さんの怒鳴り声が私の部屋まで響いていたので…部屋を出て様子を見に行ったんです…何事かと思って…でもその時A室の扉が開いていたかどうかは分かりませんねぇ……出波さんとのE室とは逆方向なので……その上あの時、列車がトンネルの中に入っていて窓からの光がなく、廊下は薄暗かったですし…」

世「そういえばそうだったなぁ…」

安東「君達は見てないのかい?私が部屋から出た後すぐやって来たよね?」

『うん、見てないんだ…』

小「ところで貴女方８号車の乗客はお互いの名前と部屋を妙に把握さているようですが…知り合いとか？」

安東「ええまぁ…毎年このミステリートレインでご一緒するので……」

車掌「この方々は毎年この一等車を真っ先に予約される常連さんなんです!しかも、皆さんいつも同じ部屋をね!」

小「ほー…」