世界一の三兄妹 (ページ33)

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『ママが居なくなって、小さかった私はわけも分からないまま、ママが居ないことにずっと泣いてた。

ママに会いたくて会いたくて会いたくて仕方なかった。

でもね？優にいと廉兄が居てくれたの。

お父さんが居る恐怖の家から連れ出してくれて、大丈夫！大丈夫だからな！って2人でコントとかして笑わしてくれてさ笑

運動会のお父さんリレーの時は、全然子供な優にいが参加してくれて、授業参観の時なんか学校早退してまで見に来てくれた。三者面談も兄妹三人で受けたんだよ笑

友達と遊びたいはずなのにバイト沢山して色んなところに遊びに連れてってくれて、クリスマスも誕生日もパーティーしてプレゼントまでくれてさ。

廉兄も、私のために色んな女の子の友達から洋服貰ってきてくれたりして、髪の毛の結び方まで習ってきて私の髪をかわいく結ってくれた。

パパママが居る子たちと同じように育ててくれた。私が寂しい思いをしないように、優にいと廉兄がそばに居てくれた。

今も、優にいが頑張ってくれてるおかげで三人で幸せに暮らしてる。』

『だから、私は2人のお兄ちゃんとずっと一緒にいたい。私の家族は優にいと廉兄だから。』

母「そう。分かったわ」
そういってママは微笑んでくれた。

『めいちゃんだっけ？ごめんね、ビックリさせて。めいちゃんのママだよね。お姉ちゃんのママじゃないから安心してね？めいちゃんのママ優しくて、料理もすっごく上手だよね。』

「うん！すっごく優しいし、ごはんも美味しくて毎日完食してるんだー！」

私もママのご飯大好きだったな。
完食すると沢山褒めてくれて、ご褒美にアイスくれるんだっけ。懐かしいな、。

「今度ね！ママと遊園地行くの！」

『へぇー！いいね！遊園地！』

遊園地。ママと2人でよく行ったな。2人とも絶叫系は苦手でメリーゴーランドとコーヒーカップばっかり乗ってたっけ？笑

『よし！じゃあもうそろそろ行くね！』

母「もう帰っちゃうのね。」

『うん。うるさいお兄ちゃん達が待ってるからさ笑
あ、あとね、私彼氏が出来たの。紫耀っていうんだけど、すごくすごく優しくて天然で、だけど運動神経抜群で凄くかっこいいの。私には勿体ないくらい笑』

母「そう。大切な人ができて良かった。幸せになるのよ？」

『うん！』

母「じゃあまたね。」

『うんまたね。ママ？私を産んでくれてありがとう。愛してくれてありがとう。』

『あと…。最高のお兄ちゃん達に会わせてくれてありがとう。』