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紫耀と付き合って2ヶ月が経った。
明日から夏休みで今日は終業式だった。
放課後デートした後、今日も紫耀に家まで送って貰った。
家の前で繋いでいた手を離した。
『紫耀ありがとう!また明日!』
紫「また明日!じゃな!」
紫耀が見えなくなるまで見送って家の中に入ると、
優「おかえり、ちょっと話ある。座って」
珍しく真剣な顔をする優にい。
リビングに入ると廉兄も既に帰ってきていて、ソファに静かに座っていた。
廉兄の隣に腰を掛けると向かい合わせに座った優にいが口を開いた。
優「A落ち着いてきけ。兄ちゃんな、昨日母さんにあった。」
『え?ママに?』
優「おう。母さんな、お前に会いたがってる。」
「それで、お前ともう一度暮らしたいって言ってる。」
『う、そ、。』
優「ほんと。Aの好きにしていい。でも、どっちにしろ1度だけでも母さんに会ってこい。」
私が4歳の時に居なくなったママ。
大好きだったママ。私を捨てたママ。
ママが出てったあとは、なんで私を置いていったの?ママは私が嫌いになったの?ただひたすら悲しくて泣いていた。
でも、やっぱり私のママはママだけで、どんなに時間が経ってもママに会いたい。
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作者名:みみお | 作成日時:2022年7月5日 19時