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You side

着々と体育祭の準備が進んでいってついに体育祭は来週にまで迫ってきた。

うちの学校では体育祭に全員ハチマキをつけるんだけど、そのハチマキを毎年実行委員が全員分作ることになっている。

だから今、紫耀くんと放課後の教室で2人きりで机を向かい合わせにしてハチマキを作っている。

紫耀くんは生地を切る係で私はひたすら切ってくれた生地をミシンで縫っていく。

ガガガガガッ
紫「なぁ、Aちゃん」
ミシンの音が響く教室で切る事に集中していた紫耀くんがいきなり話しかけてきた。

『んー??』
手元から目を離さないで紫耀くんに返事をすると、

紫「Aちゃんって彼氏おるん?」

ガガッ!『え!?』
突然の事でびっくりして変なところを縫ってしまった。

『どうしたの急に笑』

紫「気になってさ笑」

『いないよー?年齢イコール彼氏いない歴ってやつ?笑』

紫「そうなん!?意外やわ、」

『そういう紫耀くんはー?モテるからもちろんいるんでしょー?笑』

紫「いない!おったらAちゃんと帰ったりしてないわー笑」

『へー笑』って言いながらも紫耀くんに彼女がいないことに安心しちゃったりしてる私。

紫「じゃあさ!ハチマキ、体育祭の時交換してくれん?」

私の学校では体育祭でハチマキを友達や恋人と交換する伝統がある。1年生2年生では男の子と全くもって関係性がなかった私は翠と交換してた。

『私のでよかったらぜひ、』

紫「ほんま?ありがとう!これで俺1位とれるわ!」

紫耀くんはどうやらクラス対抗リレーのアンカーをするらしい。顔も良くて足もはやいってやっぱりかっこいい。

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作者名:みみお | 作成日時:2022年7月5日 19時

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