クリエイト:ノーマル (ページ2)

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泣いてるいる慎太郎を抱えて、春に取ったばかりの車の免許証をポケットに突っ込んで多分ギリギリ法定速度を守ってるだろう速さで病院に向かった。

よく怪我をする慎太郎でも、拗ねる程度じゃない怪我は初めてだ。子守りをしていた身として、不甲斐ないとショックだった。

俺も小さい頃から行っている病院に着くと、すぐ案内してくれて、いつものおじいちゃん先生は意外にも、

「あー、ちょっと怪我してるね。
大丈夫だよ、すぐ治るよ！慎太郎くん、お兄ちゃんだもんね？？ヒーローの絆創膏でも貼っておこうか！」

と、頭を撫でた。

当の本人は、病院についた辺りから既に泣き止んでいてお腹すいたぁなんて駄々すらこねていて、お兄ちゃんの心配返してくれよってね。

バックミラー越しに楽しそうに外を眺めてる慎太郎。

「ほくと、おうちかえったらね、ヒーローごっこのつづきしようねっ」

「お前さっきまで病院いってたんだからなー？ちょっとは静かにしてなさい」

「だってだって、」

「だってじゃないよ笑」

「ほくとのばかー！しんちゃんはしたいの！」

うちの駄々こねヒーローはいつまでこうなんだか、笑笑
まあ、お兄ちゃん離れされちゃっても寂しいけどね