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8 北斗side ページ8

京本が入院してから毎日毎日俺らは病室に行った。
絶対迷惑だろうってくらい楽屋みたいに声出して笑った







京本本人は本当に病気なの?ってくらい元気で、ってまぁ、まだ抗がん剤治療を始めてなかったからなのだけども。
けど、元々白いくて、華奢な京本が日を重ねていくうちにどんどんより細くなっていくのも目に見えてわかった。




数日後、京本の本格的な抗がん剤治療が始まった。
その日は樹と俺しか空いてなくて、
いつものように病室へ向かった






樹「これきょも喜ぶかなあ?」






なんて樹は、京本の大好きなトマトを
愛おしそうに見つめていた


俺も、どんな反応するだろなんて少し呑気な気持ちでいた。


樹「きょもー、来たよー」


いつもなら「いらっしゃい」とにこやかな笑顔で待っててくれてる京本の姿がない、
あるのは、肩で呼吸しながらベッドの上で丸まってる京本。



聞こえるのはゼーゼーとした呼吸音、慌てて俺と樹は京本に飛びつく。


樹「きょも?!大丈夫?!」


コクンコクンと頷くが、しゃっくりと吐き気が止まらないそうで見ていて痛々しい。



京「ごめん、せっかく来てくれたのに、」



樹「ううん仕方ないよ、きょもの体が頑張ってくれてる証拠だからね」



樹はトントンと話を進めていくが、
不仲と言い続けられた俺はなんと言葉をかけていいか分からない。
基、かける言葉が見つからない。数日で変わってしまった京本に呆然と立ち尽くしてしまったのだ。




京「北斗?気使わなくていいよ、座ってな」


「ああ、ありがとう」




京「昨日ね、抗がん剤始めたんだよ。
そしたらね、昨日の夜から吐き気が止まんなくてね、
参っちゃったなあ、、、」



ベッドの背もたれにも背をつけ、
天井を見つめている京本は、不謹慎ながらに美しかった。

9→←7 樹side



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kokoro(プロフ) - 号泣。 (2020年7月12日 9時) (レス) id: 1e1f0f3a45 (このIDを非表示/違反報告)
もめん(プロフ) - 更新楽しみに待ってます! (2020年3月1日 22時) (レス) id: 5d732a540d (このIDを非表示/違反報告)
やさい(プロフ) - 更新楽しみにしてます!!ゆっくりでいいので出してくれると嬉しいです! (2020年2月21日 17時) (レス) id: 628cf445da (このIDを非表示/違反報告)
きょもち - 更新楽しみにしてます! (2020年2月20日 22時) (レス) id: 1f3daddeea (このIDを非表示/違反報告)
やー - 更新ありがとうございます! (2020年2月6日 8時) (レス) id: 1f3daddeea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なぁず | 作成日時:2020年1月11日 15時

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