keep going (ページ38)

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38 樹side ページ38

忘れもしない、あれは季節外れの雲ひとつない晴天な日だった。

もう一度5人できょものとこに行こうかと話していた時だった。
ガヤガヤしていた楽屋に鳴り響く着信音。
俺の携帯だ。

出たのはきょもの主治医と語る男。
様態が急変したので、すぐ病院に来て欲しい。と、

その後どうやってみんなに伝えてどうやって病院に向かったのか、あまり鮮明に覚えてはいない。

俺が覚えているのは、
無菌室で、色んな機会に囲まれて処置されているきょも。

慎「きょも！ねえ！
きょも！！死なないで！ねぇ、」

泣き崩れる慎太郎

ピッピと機械によって、定期的に聞こえるきょもの心臓の音。

「ご無沙汰しています、主治医です。」と無菌室からでてきた強面の男。

高「大我は？！大我どうしたんですか！」

少し黙り込む主治医。

「感染症。肺炎ですね、処置を終え無菌室に居ますが、酸素チューブによってギリギリ呼吸を続けている状態です。」

そのあと、無理に生かせてあげる方法もあると言われたが全員拒否をした。

北「もういいです。充分に京本は頑張りました。
だからもう、楽にしてやってください。お願いします。」

北斗が頭を下げる、それに続いてジェシーも高地も慎太郎も、勿論俺も頭を下げた。

「頭を上げてください、お部屋に入ってあげてください。
最後に大我くんと会ってあげてください。」

そう主治医から言われ、みんなできょものいる部屋に行くことにした。

酸素チューブを外せば、きょもは自立的に息が出来なくなる。

先生が外すか、俺らが外すか。

最後だ、俺らが外すと選択した。