keep going (ページ37)

今日:26 hit、昨日:34 hit、合計:151,641 hit

37 慎太郎side ページ37

この前きょもの歌ってる姿を久しぶりに見た気がする。正確には動画上で、だけど。
それでも嬉しかった。
ただ歌ってることだけが、どれほど幸せな事なのか。
でも、病は全くそんなことに見向きもしなかった。

きょもは最近また、のたうち回ってる(そう表現するのが1番な気がする)ことが多くなってた。

薬の関係でこの間打ってもらった鎮痛剤は組み合わせ的に良くないらしく、
痛み緩和の為のモルヒネのみ。
副作用として過度な睡魔やらなんやら…

ウトウトしてる時間が多く、
お見舞いに行っても、会話出来ずウトウトしているきょもを見つめて終了、なんて日も多かった。

先生からは
「痛みがキツイ京本さんにとっては
この薬が効いてるウトウトしてる時が1番楽だったりするんですよ」と教えて貰った。

あと、何ヶ月。いや、何日きょも一緒にいられるのだろうか。

そう思いながら、今日もきょもの病室にやってきた。

慎「きょも、おはよう｣

京「ん、」

樹「今日は5人全員で来たよ」

京「ありがと、」

きょもは、目を瞑りながら単語単語ではあるが返答してくれる。
ジェシーや俺のボケにも、
ふふっと小さな声ではあるが笑ってくれる。

そしていつの間にか寝息を立てながら寝ている。

北「京本、寝ちゃったね」

高「今日は起きてた方なんじゃない？」

北「ま、比較的にね」

ジ「俺がやっぱ面白すぎたかなあ、haha！」

樹「お前はもっと静かにしろよ！」

ジ「なあんでよぉ、いいでしょうよ～
大我も笑ってたんだし」

慎「言っとくけど病院だから！」

ジ「わぁかってるよ！そこそこにね？そこそこに」

その日も全員明日も仕事があるからと、早めに解散した。
多分そのあと食べて帰った人もいるだろうけど。