keep going

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今日はすこぶる調子が悪い。


昨日寝た時点では何も無かったのに、朝起きてみるとカラダの怠さが半端なかった。







先「大我くん、癌が小さくなったからって全部なくなったわけじゃないんだよ？」


「…わかってる」


先「白血球が少なくなってるから、感染症になりやすいの。ねぇ、大我くん聞いてる？！」





ガミガミ母親みたいに怒ってくる先生とは
入院直後、直ぐに打ち解け
俺を"大我くん"と呼ぶようになった






「先生、いつも顰め面なのに
もっと眉間にシワよってる。
小児科の子たちに嫌われるよ」


先「大我くんが心配させるようなことするからでしょ！」


「なんともない」


先「よく朝から、先生しんどいって泣きついてきた子が言うわ…」


「朝だけだった」


先「それは点滴したからでしょ？
ほら、酸素マスクも今日は手放せないの
しんどくなるから、自分でもわかってるでしょ？」


「数分したら外す」


先「外さないよ」



いつまでも子供みたいな俺の相手してくれる先生は先生だけだろう



お見舞いに来てくれてた樹は「すみません、子供っぽくて」と苦笑いで笑う


「先生の方がガキでしょ」


樹「そうゆうとこだよ、きょも(笑)
ほら、今から寝て。すぐ酸素マスク外すんでしょ？」







そう言って樹は俺の生ぬるくなった冷えピタを新しい冷えピタに変えてくれた。
スっと抜けていく冷たさが俺は嫌いだ。

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