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山田side



番組が終わって、俺のお気に入りのお店に健人と二人で来てもう1時間近く経っている


健人は真剣に俺の話を聞いてくれたり、今の自分の近況とか教えあったり。まぁ、楽しいよね、こんなふうに後輩とご飯来るのも


でも、次に聞かれることは全く予想してなかった


健「あの、山田くんって好きな人とかいないんですか?」




え?



山「どうしたの健人。珍しいね、そんな話するの」



健「そうですか?で、いるんですか?好きな人」



好きな人かぁ



山「うーん。今はいないかな」



今は恋愛より仕事の方が大事だし

まだ先でいいかな〜なんて



健「そっか、いないのか」



そうつぶやく健人は、嬉しそうに笑ったりときどき寂しそうなかおをしたりなんかいつもと違って見えた



あ、もしかして



山「好きな人、いるんでしょ」




健「え!?なんで分かったんですか!?」



山「俺を甘く見んなよ〜これでもお前の先輩なんだから。で、誰々?俺の知ってる人?」



健「………はい。山田くんの知ってる人です」



山「えっめっちゃ気になる!教えてよー!」



健「……………いいですよ。その代わり後悔しないで下さいね」



え?後悔?


そう思った時にはもう遅かった



健人の顔が俺の方に近づいてきて、邪魔な前髪を上げられ、おでこに…………



チュッ




キス、された




山「え?」



健「これで分かりました?俺の好きな人は山田くん、あなたです。」



俺が、健人の好きな人?

呆然とする俺にさらに健人はつけ足す




健「山田くんに好きな人がいないんだったら、俺はこれから、山田くんのこと落としに行きますんで。」



――覚悟、してくださいね――



最後の言葉に俺の顔に熱が集まってくるのが分かった



それを見て、嬉しそうにニコッと笑って



健「今日はありがとうございました。また、お話聞かせてくださいね。」



それだけ言って健人は部屋を出ていった



"俺の好きな人はあなたです"



"覚悟、してくださいね"



健人の言葉が頭から離れなくて、いつの間にか大きくなった背中を、俺は見ていることしか出来なかった

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涼奈(プロフ) - りょーなさん» コメント&リクエストありがとうございます!趣味も一緒だなんてびっくりです!(笑)まだまだ受け付けてますのでたくさんのリクエストお待ちしてます(*^_^*) (2017年11月27日 13時) (レス) id: 9da4d952f7 (このIDを非表示/違反報告)
りょーな - はじめまして!!名前一緒で趣味一緒で運命感じたので、リクします!(笑)[嫉妬]お願いします!!! (2017年11月26日 21時) (レス) id: bc01801cfd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涼奈 | 作成日時:2017年4月2日 8時

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