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?「...私も手伝います。」
え...
熾哀「嘘...だろ？」
声のした方を見ると、包丁を持った玲央奈がいた。
玲央奈は＿＿＿＿
＿＿＿＿笑っていた。
熾哀「珠音！！逃げるぞ！」
屋上の端に非常階段があった。
私と熾哀は全速力でその階段を降りた。
後ろを見ると、2人が追ってきていた。
必死すぎてそこからの記憶は、ない。
...どれくらい走っただろうか。
私たちは後ろから2人が追ってきていないことを確認し、裏路地で休むことにした。
珠音｢ﾊｧ､ﾊｧ､ﾊｧ､ﾊｧ...疲れた。」
熾哀「ﾊｧ､ﾊｧ､ﾊｧ､ﾊｧ...当たり前だろ。あんなに走ったんだから。」
珠音「ねえ、私の弟の話してもいい？」
熾哀「...うん。」
珠音「弟は小学校に入る年から2年間虐待を受けていた。私の母親から。毎日殴られて蹴られて、ボロボロになっていた。そんな弟を私は救えなかった。2014年の6月11日に弟は亡くなった。
その日の真夜中、私は水を飲みにリビングに行ったら玄関で物音がした。なんとなく嫌な予感がして外に出たら母親が瑞希の死体を、近くの雑居ビルの下に置いたのを見てしまった。」
熾哀「...飛び降りて死んだことにしようとしたってことか？」
珠音「そう。しかもこの前、玲央奈を公園で見つけた時、私の母親と玲央奈の父親は不倫関係だったっていってた。
...もしかしたら、瑞希はその間に生まれた子なんじゃないかなって思う。」
熾哀「......」
珠音「...なんで玲央奈は私たちのこと裏切ったんだろ？｣
熾哀「...もともとそのつもりだったんだろ。お前の母親とあいつの父親には関係があるんだし、お前の母親と協力して珠音を殺して、最後にお前の母親を殺そうとでも思ってんだよ。」
珠音「...最初に公園で話した時から私への接し方がおかしいなとは思ってたけど...殺そうとしてるなんて思わなかった。
...もう時間が無い。2人で復讐計画考えよう。」
熾哀「そうだな。」
私達は玲央奈に裏切られた。
簡単に騙されていた自分に腹が立った。
目の前にいる熾哀のことも信じていいのかと不安になる。
でも、熾哀は裏切らないと信じている。
2人で＿＿＿＿必ず復讐を成功させてみせる。
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作者名：SHINE・RYEHL x他1人 | 作者ホームページ：http
作成日時：2017年5月22日 20時
