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山田「あ、そーいえば、前部屋片付けてたら懐かしいもん出てきてん」
A『あれでも片付いてんの？』
一応片付けてはいる。と服を足で避けながら歩いていった。どこがや。
山田「ほら、ほい」
渡してきたのは1枚の手紙。
A『ん？健人兄ちゃんへ』
山田「そう、俺にAが書いた手紙。」
A『これいつやろ、4歳とかかな』
山田「俺が3年とか？」
A『うん〜笑 いつも一緒に帰ってくれてありがとう♡やって笑 一緒に帰ってたっけ？』
山田「そうや、お前が保育所の時、俺がAのお母さんと一緒に迎えに言ってた」
A『えー、そうやったっけ？全然覚えてない』
物心着く前から一緒におったから出会った頃は記憶にない。
A『大きくなったら結婚しようね♡約束だよ♡笑』
山田「ちっちゃい子って感じ」
A『ほら！約束したんやから結婚しな！』
山田「いやいやいや、」
私はこんな奴に愛の告白してたんや。
A『懐かしいなぁーこの頃は健人がこんな金髪の今や髭も生えてるイカついやつになるとは思ってなかったもんな〜』
山田「俺も思ってなかったわ」
A『小さい頃って清純。』
手紙を元の折り目に折って机に置く。
A『それにしてもこんなんよう持ってたな』
山田「Aの手紙は全部残ってるで、なんか捨てにくいやん」
A『年賀状とかも？』
山田「うん」
A『2人で写ってる写真とかも？』
山田「写真は特にかな〜」
私らがちっちゃい時はまだそんなに携帯普及してなかったから写真を現像してファイルに保存してる。
A『私の事大好きやーん！』
山田「笑 大好きなんかな、良い幼なじみよ」
A『ふっん笑』
何かいつもより素直な健人が可愛かった。
A『そろそろお尻上げるわ〜』
山田「はいよー」
仕事もないし暇やったら呼んで、と手を振って玄関まで送ってくれた健人。
なんか昔の健人と風景が重なった。
A『うん！またなっ』
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作者名：かんな | 作成日時：2020年3月22日 18時
