ささやかな日常。その2

健康に過ごせますように。(1) ページ12

大毅side


年に一回の健康診断って少し憂鬱やねんなぁ。
自称健康オタクが何言ってんねんって感じやねんけどさ。


まぁ、自分の身体のことしっかり分かるのって大事やし、そもそもアイドルは身体が資本やからやる必要は分かってんねん。


憂鬱さが増大している理由としては、いつもはメンバーと受けれていたのに今年に限って仕事で俺だけ別日やったんよな。

お仕事があるってありがたい話なんやけどな。
メンバーとわちゃわちゃしながら受けたかったっていうのが正直な思い。


とまぁ、ある大学病院に今日は来てるんやけどさ、月初めだからか、少し患者さんが多いんよなぁ。


いつもならもうちょいプライベートな感じでやってくれるねんけど、1人やし別日だからか一般の健康診断の人と紛れるように居る。


それやのに早く来てしまったなと思いながら、受付付近の椅子に腰掛けていた。


スマホを見るのもおもんなくなって、ふと顔を上げると受付で事務員さんと会話しているAちゃんがいた。


一瞬見間違いかと思った。
でも見返してもやっぱりAちゃんで間違いない。


声をかけるか少し迷うけど…見た目はまぁしんどそうではないし、少しぐらいなら話してもええか。




大毅「…よっ、」


A「…？あ、シゲくん？ こんなとこで珍しいやん。 どうしたん？」


大毅「あー、健康診断や健康診断。俺だけ別日やってん。 Aちゃんは？」


A「んー…」


A「まぁ、定期検診？みたいなもん、かな。」


大毅「そっか。お互い健康が第一やからな。 また神ちゃんとこ遊びに行くから、なんかご飯作ってな？」


A「分かったよ笑 次はニラ料理かなぁ」


放送「神山さ〜ん、神山Aさ〜ん。 12診にお入り下さ〜い」


A「あ、呼ばれたし…じゃあ行くね」


大毅「お、そうか。 俺ももう検査の時間やし…俺も行くわぁ。 じゃあな〜」




Aちゃんは手をひらひら振りながら、診察室に向かっていった。

あんまり病院って気分が乗らない場所やけど、Aちゃんに会えたからチャラかな。


にしても、確か俺と同じぐらい健康人間のはずのAちゃんが定期検診か…




大毅「脳神経内科…」




Wikiによると、脳や脊髄、神経、筋肉の病気をみる内科らしい。


知り合いと病院で会ってと相手の思いがけない一面を知ってしまった。


解決しない微妙なモヤモヤって、少しの間は晴れないんよなぁ笑




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