流星くんの優しさ(2) ページ11
Aside
大毅「ふ〜ん、珍しいなぁ笑」
流星「めっちゃ目とか似てる〜可愛い〜」
望「な！ まつ毛多くて目もクリクリしてる！」
最初は、皆から可愛い可愛い言われてたけどそれも束の間、改めて皆がいつものようにワイワイし始めた。
お兄ちゃん達のお話は面白くて、笑いながら聞いていたけどいつの間にか次はTVゲームに注意が向いていた。
望「ナイス神ちゃん！」
智洋「流星！ こっち来て！ なんでそんな遠くにおるんよ！」
大毅「ハハハ！ やっぱ流星やな！」
流星「何がぁ。 神ちゃんそっち行くわぁ」
パーティーを組んでステージをクリアしてるんみたいやけど、皆はTV画面に注目して、体は一緒に固まっているから全く見えない。
私としては後ろで静かにして見ているねんけど、横ギュウギュウでプレイしているから人と人の間から見る事が出来ない。
私もこのゲーム好きやし、トモの横で見たいねんけどなぁ。
なんとか見ることが出来ないかと、後ろからひょこひょこ首を伸ばしていると、
流星「あ〜望が来た時からやってるから首バキバキやってぇ〜」
A「…っ」
流星「…ん？」
たまたま後ろを振り向いた流星くんと目が合った。
A「流星くん、流星くん」
流星「…あ〜、ごめんやで？」
名前を呼んだだけやのに、全てを察してくれた流星くん。
ヨイショと私を持ち上げて流星くんの股の間に座らせてくれた。
A「あ、トモのところに行くよ？」
流星「別に俺のとこでいいんちゃう？ ここ見やすいやろ？」
A「…うん ありがとう。」
流星「ちゃんと礼儀しっかりしてるやん。 流石神ちゃんの妹やな」
って言ってワシャワシャと頭を撫でてくれる流星くん。
それに気付いたトモが
智洋「あ、流星！ Aがなんかした？」
流星「ちゃうちゃう。 後ろの方で見にくそうにしてたから連れてきただけ」
大毅「あ〜ごめんなぁ、見にくかったよなぁ。特に小瀧デッカいから笑」
望「そんなにおっきないわ！」
流星「なぁなぁ、家でこのゲームやってりしてるん？」
A「うん。 トモと一緒にやってる」
流星「次、俺のコントローラーでやる？」
A「うん！」
そんなに流星くんはお喋りではないイメージだったけど、優しくて面倒見の良い面を知れたのがこの日だった。
TVでも相変わらず7人で楽しく笑っている時、一緒に遊んだ昔を思い出すんだ。
(流星くんの優しさFin)
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作者名：蘭夢 | 作成日時：2022年8月7日 22時
