ささやかな日常。 (ページ9)

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記念日には(1) ページ9

智洋side

智洋「A、お誕生日おめでとう～！」

A「ありがと～！」

今日は記念すべきAの20歳の誕生日。

仕事もOFF日で、大切な妹を盛大にお祝いしてあげようと朝からテンションぶち上がってんねん！

前日からご飯の準備もしてるし、ケーキも自作。
Aが観たいと言っていた映画を一緒に観に行くねん。
最高の1日になればええなぁ～！

ーーーーー

Aside

いつになく気合が入っているお兄ちゃん。

智洋「A、今日何かしたいことある？あ、でも晩御飯は家でお願いっ！俺、昨日から頑張って準備してたから！」

A「んー。一緒に買い物に行って～、『＊＊＊』っていう映画を観に行きたい！」

智洋「よっしゃ、任しとき」

市街地に出て、百貨店に入る。

こうじゃない、ああじゃない言いながら上から下までの洋服を購入した。
めっちゃ嬉しかったから、購入したての服を着て映画館へ。

『＊＊＊』っていう映画は私の好きな女優さんが出てて、公開をとっても楽しみにしていた。
が、公開してからなかなか時間が取れず、2週間が経過していた。
話の内容が濃くって、もう一度観に行きたくなる内容だった。

私がやりたいことを一通りした後、帰路に着いた。

お兄ちゃんからの最後プレゼントは、手作りご飯。しかもいつもより豪勢な。

A「唐揚げにお寿司にローストビーフ…！めっちゃ用意してくれてんね！嬉しい！」

智洋「あと20歳って言ったらこれやろ？…最初は可愛いの呑み？」

って取り出したのはお酒。ジュース感覚で呑めるほろ○いを渡してきた。

A「あぁ！ほんまに大人の仲間入りやな笑ありがとう」

智洋「いいえ～。じゃあ、おめでとう、カンパ～イ」

カンッ。

…初めてのお酒の味は、みかんの美味しいジュースだった。

ご飯の次に出てきたのはショートケーキ。
これまた、お兄ちゃんが作ったんだとか。
何なんですか？この女子力？

A「凄いね。時間かかったんちゃう？」

智洋「え？そんなやで？美味いケーキ作りたかったからめっちゃ頑張ってんけどどうやろ？美味しい？」

A「めっちゃくちゃ美味しいで！店開けれるレベル笑」

智洋「ジャニーズは副業無理で～す笑」

A「知ってま～す」

智洋「あ、後最後にもう一つ。改めて。お誕生日おめでとう」

お兄ちゃんから小さめの箱を渡された。

まだプレゼントは残っていたんだ。