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重岡さん(1) ページ12

重岡side


俺と神ちゃんで最近一緒に楽曲制作し始めた。
で、今日もスタジオで一緒に進めていたが、少しキリが悪い所でスタジオが閉まる時間になってしまった。


智洋「しげ、どうする?もう少ししたいよなぁ〜」

大毅「俺ん家で続きやる?…とか言いたい所やけど、最近バタバタしてて綺麗に片付いてないねんなぁ笑 あ、俺久々に神ちゃんの家お邪魔したい!…アカン?」

智洋「……部屋、汚いで?」

大毅「そんなん言って、部屋綺麗やろ? 絶対俺ん家来たら片付けから始まるわ、絶対」

智洋「…そやな笑 ええよ。じゃあ行こか?」

大毅「よっしゃ!」


神ちゃんの家なんて、メンバーと忘年会した以来やから最後にお邪魔してから少し経ってるよなぁ。
兎に角、俺、神ちゃん家出禁になっていないみたいで良かった〜笑



ーーーーー



神山side


しげが俺ん家で楽曲制作の続きをしないかって提案してきた。
中途半端な所でストップしてるから、早くひと段落付けたいし、家に来ることは全然ええねんけど、Aに許可取ってへん!


せめてもの抵抗として一旦、「部屋が汚い」というお断りの常套句をしげに発言してみた。
本当はここで諦めて欲しかったが、普段の己の言動から建前だけやろと押し返され、意味が無かった。


多分、Aは家に居るだろう、で、仕事のことやから好きなだけやってええよって言ってくれそうやけど…


あ〜もうどうにでもなれ!


でもいきなりは流石にな…と思い、急いでAにLINEを入れた。


Tomohiro.Kいきなりごめん!しげ、今から家来るから!!
Tomohiro.K会いたくなかったらどっか外行くなり自分の部屋籠もっとき?


大毅「…ちゃーん、神ちゃーん!神ちゃん!ほら、行くで! 俺、楽しみにしてんねんから!」

智洋「はーい笑!」


二人で自宅に向かった。


…必死に送ったこのLINEはAに届かなかった。
通知が行く前にAは風呂に入っていたらしい。


.

大毅「お邪魔しま〜す! うわー!久々の神ちゃん家に来た!」

智洋「…ただいま〜」


そんなことを言いながらしげはズカズカと自宅に入って行く。
同時に俺はと言うとヒヤヒヤものだ。
Aはどうしたのか。
友人家に行っているのか、ファミレスにでも行って課題でもしているのか、はたまた部屋に閉じこもっているのか。


智洋「あ!しげ!部屋入る前に手、洗ってや!」


こんな時でも、俺はオカンじみたことを言っている。

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作者名:蘭夢 | 作成日時:2021年5月10日 0時

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