検索窓
今日:4 hit、昨日:5 hit、合計:58,608 hit

どんな存在…? ページ8

涙はだんだん収まって、

でも、なんとなく安室さんの家に帰る気がしなくて、蘭さんの家に泊めてもらうことになった。

園子さんも一緒にいてくれて、気持ちが段々と落ち着いてくる。


わたしは、安室さんにとってどんな存在…?


ただの親切で、家に置いてくれてたのかな。

迷惑だったのかもしれない。

私だけが、安室さんのこと大好きで、毎日幸せで、でもそれが安室さんを困らせてしまっていたのかな。

他に好きな人がいて、その人に勘違いされたくないから、私とは距離を置いていたのかもしれない。

だから、最近帰ってこなかったのかな…。


色々なことを考えてしまって、胸が痛い。


蘭さんと園子さんは、無理に話を聞いてくることはしなくて、でもそばに居てくれた。


何も話さないのは申し訳ないから、

「私、安室さんのことが大好きなんです」

って言ったら

「安室さんって、29歳だったよね?
さっきの人、見た目的に妹とかなんじゃないかしら。
諦めなければきっとチャンスは来るわよ!」

と励ましてくれた。

けど……、

安室さんて29歳なんだ。

何も知らないな、私。



本当は探偵でもないのかもしれないね。



『言えない秘密が沢山ある』

って言っていたことを思い出す。

当然、と思ったけど。


やっぱり、知りたい。

話してほしい。




でも、安室さんにとっては私に話す必要が無いんだもんね。

考えるほどにつらくて、

一緒に出かけた日から胸につけていたネックレスはを外してポケットにしまった。



蘭さんがつけてくれたテレビからは

[伝えたい想いがある]のドラマの中で、幸せそうにしている主人公の様子が流れていて

安室さんにも、見て欲しかったかなぁ

なんて思う。



ふと携帯を見ると、『今日は帰ってきますか?』ってメールが来ていて、
普通の対応がだからこそ、安室さんにとって、さっきの出来事は大したことじゃないのか、と思えてきて、また涙が出そうになる。

『今までごめんなさい。大丈夫です。』

と返信する。

返事になってないし、大丈夫じゃないし。

でも、今の精一杯。

たくさん、迷惑をかけてしまった。

だから、安室さんが幸せなら、私は出しゃばらない。

明日、荷物を取りに行こう。

元々、一人で生活できてたんだから、前に戻ると思えば問題ない。



気持ちに折り合いをつけるために、ギューッと目を瞑って布団に潜っていたら、

胸の痛みも忘れて、いつの間にか眠っていた。

自分じゃないみたい→←嫉妬



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (159 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
760人がお気に入り
設定タグ:安室透 , 降谷零 , 名探偵コナン   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

壟薇 - 終わり方中途半端じゃないですか?私の気のせいでしょうか (2019年9月17日 16時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 凄く面白くてキュンキュンしました!無理のないペースで更新楽しみにお待ちしてます(^_^) (2019年5月12日 9時) (レス) id: a6e5e5f5e4 (このIDを非表示/違反報告)
ひゆめ(プロフ) - 凄く面白いです!切なくて目が離せないです。更新待ってますね!頑張って下さい (2019年4月28日 12時) (レス) id: d9d137c800 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - 更新楽しみにしてます!らぶらぶさせてほしいです!笑 (2018年7月19日 0時) (レス) id: ca5e06f07f (このIDを非表示/違反報告)
RURU - 初めまして。心が温かくなったお話で感動しました!続編が楽しみです!更新頑張って下さい! (2018年7月5日 21時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:茶音 | 作成日時:2018年6月5日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。