嫉妬 ページ7
「まずは、Aちゃんが他の人と仲良くしてるのを見せつけるのよ!できれば、若い男ね!」
なんて言う園子さんだけど、私には無理…。
「男の人、怖くて」
そう言うと、
「きっと怖くない人がいるわよ。
一緒に会いに行ってみる?」
と、言ってくれる蘭さん。
そういう訳で、蘭さんと園子さんに連れられて、その怖くなさそうな人のところに向かう途中に
………女の人と、近い距離で歩いている安室さんが目に入った。
蘭さんと園子さんは、
「あれ?この間話してた、夢中になってしまう女性ってあの人かな?」
「邪魔しちゃ悪いし、行きましょ」
とか言って、先に行ってしまう。
私は、なぜか目が離せなくて。
澄んだ藍色の瞳と視線が絡まる。
安室さんは、しまった、みたいな顔をしていて。
そんな私達に気がついたからか、女の人は、安室さんと距離を詰めた。
頬と頬がくっつきそう。
腕を組んで、体を密着させて。
………私は、そんなに近くで一緒に歩いたことはない距離感。
すぐに目線を反らして、なんとなく、他人ぶった方が良さそうだったから、ペコッとお辞儀をして、蘭さん達のあとを追いかけたけど
胸がキューンと切ない思いに締め付けられる。
知らないうちに、涙が流れていて。
………これが嫉妬か、なんて漠然と考える。
「あの、やっぱり、作戦は無しでいいです。
目にゴミが入っちゃったみたいで…」
2人に伝えると、それは大変!
と、来た道を戻って蘭さんの家へ向かったけど、
その時にはもう、安室さん達はいなかった。
とまらない涙。
「何が入っちゃったかな?」
明らかに、ゴミが入ったせいで流れる涙じゃないけど、
わけを聞かずに近くにいてくれる蘭さんと園子さんに救われた。
760人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
壟薇 - 終わり方中途半端じゃないですか?私の気のせいでしょうか (2019年9月17日 16時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 凄く面白くてキュンキュンしました!無理のないペースで更新楽しみにお待ちしてます(^_^) (2019年5月12日 9時) (レス) id: a6e5e5f5e4 (このIDを非表示/違反報告)
ひゆめ(プロフ) - 凄く面白いです!切なくて目が離せないです。更新待ってますね!頑張って下さい (2019年4月28日 12時) (レス) id: d9d137c800 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - 更新楽しみにしてます!らぶらぶさせてほしいです!笑 (2018年7月19日 0時) (レス) id: ca5e06f07f (このIDを非表示/違反報告)
RURU - 初めまして。心が温かくなったお話で感動しました!続編が楽しみです!更新頑張って下さい! (2018年7月5日 21時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:茶音 | 作成日時:2018年6月5日 20時