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おやすみなさい ページ2

安室さんの家へ来るのは2回目。

前と違うのは、 自分の気持ちの名前に気づいてしまったことと…

「ここには、これがあって、
あと、こっちはこんな感じになってます」

なんて、言いながら家の中を案内してくれる彼…。

「荷物はどれくらいありますか?
置く場所考えないと」


「あ、それなら旅行カバンにまとまってるので、心配ないかもです」


大学のロッカーに置いてある生活用品は大した量じゃない。
今まで、それで間に合ってきたんだしね。

「そうですか。
困ったことがあったら、いつでも言ってくださいね」


ポンと、さりげなく頭に乗せられた手にもドキッとする。


「じゃあ、今日はもう遅いですし、寝ましょうか。」


そう言われて、実感してしまう。
安室さんと、一緒に暮らすんだ…。


「私、ソファをお借りして寝てもいいですか?」

って言ったら

「ダメですよ。」

なんて言われて、

そっか。そうだよね。ふかふかの、いいソファだもんね。大切な家具で寝られるのは嫌だよね。

なんて、納得しながら、前にソファで寝てしまったことを思い出し申し訳なくなる。


…じゃあ、どうしよう?
経験上、割とどこででも寝られるとは言っても、毎日床はつらいかも、なんて思ってたら


「ちゃんと、ベッドで寝てください」


と言われて。

「じゃあ、安室さんは?」

と聞けば、笑顔で

「うちにベッドはひとつしかないです。一緒に寝るしかないですね」

当然でしょ?みたいな感じで言われてしまった。

「い、いや……。あの……ぇ??」

それは、その…。
心臓に悪いというか…。

安室さんの言葉に、すぐに答えられないのは何度目だろうか…。
オロオロしている私に、

「大丈夫ですよ。」

という、その瞳に頷いてしまう。



安室さんに借りたジャージを着て、安室さんの香りのするベッドで
すぐ隣には安室さんがいて……。

「おやすみなさい」

そう言った彼は、いつの間にか横で寝息をたてていて。

そんな状況で寝れるわけがない!

いくら、台本のために全然寝てなかったとしても、「寝る」という事を必要としなくなったのでは?と思うほどに活発に活動する心臓の音を聞きながら、ボーッと幸せを実感していた。

一緒の時間→←伝え方side降谷



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設定タグ:安室透 , 降谷零 , 名探偵コナン   
作品ジャンル:恋愛
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壟薇 - 終わり方中途半端じゃないですか?私の気のせいでしょうか (2019年9月17日 16時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 凄く面白くてキュンキュンしました!無理のないペースで更新楽しみにお待ちしてます(^_^) (2019年5月12日 9時) (レス) id: a6e5e5f5e4 (このIDを非表示/違反報告)
ひゆめ(プロフ) - 凄く面白いです!切なくて目が離せないです。更新待ってますね!頑張って下さい (2019年4月28日 12時) (レス) id: d9d137c800 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - 更新楽しみにしてます!らぶらぶさせてほしいです!笑 (2018年7月19日 0時) (レス) id: ca5e06f07f (このIDを非表示/違反報告)
RURU - 初めまして。心が温かくなったお話で感動しました!続編が楽しみです!更新頑張って下さい! (2018年7月5日 21時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茶音 | 作成日時:2018年6月5日 20時

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