桃色の片思い (ページ9)

今日:2 hit、昨日:26 hit、合計:108,945 hit

09.祝福会ページ9

.

[ YOU SIDE ]

「カーッ！最高！おかわり！」
『ちょっと先輩、』

.

翌日、私は無事にシワン先輩にアルバムを渡した

「アンタ最高！」と
仕事中にも関わらず、オタク全開で私と話をした彼女は

気分がよくなったのか
週末にお礼も兼ねてご飯に行こうと言われた

.

.

時刻は0時を過ぎようとしていた

「明日は休みだしいいのよ！
　なんたって今日は祝賀会よ！！！！」

『…』

.

私の想像していたご飯とは
遙かにかけ離れているこの空間は、先輩曰く祝賀会と言うらしい

日頃、仕事上
神経と気遣いをすり減らしながら毎日を過ごしているんだ

たまにはこんなハメを外すのも悪くないだろう

.

「Aは飲まないの！？」
『先輩が潰れそうだから、やめておきます』

.

「ヤー、私は酒は強いんだぞ！
　ほら、先輩なんかに気を使わず飲みなって！」

『いや本当に大丈夫ですって！』

私にお酒を勧める先輩は
もう既にベロベロの状態だった

まぁ、あれだけ飲めば当然か

.

.

『もう先輩帰りましょう
　日もまたぎました、家で寝た方がいいですって』

「なぁに言ってんの！
　私の祝賀会はこれからこれからぁ！」

「それに私はねぇー
　アンタが飲まないと帰らないわよぉ！」

.

(そうやって誤魔化して飲んでない事なんて
私にはバレてるんだからなぁ！？)

.

…前回撤回

たまにはこんなハメと言ったが
たまにだったとしても、これは手に負えない

一人でやって欲しい(酷)

.

さて、この先輩をどうしよう
…置いて行く？(酷)

はぁっと大きくため息を付きながら
私はこの状況に呆れていた

.

「シワン、さん？」

.