49.強い女性は好きですか ページ49
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[ JAEHYUN SIDE ]
SMの裏方を統括しているジナさんがやって来て
アリンヌナはその場で解雇された
結局その後は、ジナさんがAさんに指示をし
Aさんが俺等全員のヘアスタイルを担当し
無事にトレカ撮影は終わった
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「いやぁ、あの子まじで度肝座ってるよ」
「アリンヌナにあそこまで言う人って
今まで誰もいなかったよね」
メンバー達はあの時のAさんを思い出し
感心をしていた
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「でも更に驚いたのがさ
ジナさんが出てきた所だよな」
「それな」
「ジナさんが表に出てくるなんて
まじで滅多にないじゃん」
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メンバー達が言う様に
SMの裏方を統括しているジナさんは滅多に表に出てこない
でも、そう言えば
Aさんをここまで連れてきたのもジナさんだったような…
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「Aちゃん
ジナさんのお気に入りなんだよ」
「いや、でもAさんは
面識ないっぽい反応だったけど…」
ジョンウの言う様に
Aさんが、ジナさんのお気に入りだと思いたい所だが
あの感じは
誰がどう見ても、初対面な反応だった
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「まーまーええやん
無事にAちゃんも守られたんやし」
「それもそうだね！」
「ぶっちゃけ俺は
Aがアリンヌナと喧嘩した時は
どうしようかと思ったよ…」
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「よく言うよマク
お前とヘチャンの喧嘩そっくりだったって」
「え！？嘘！？」
何がともあれ
Aさんに何も起こらなくて良かった
本当、この一言に尽きると思う
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「ぶっちゃけ俺が居なくても平気だったかも」
「そんな事ないでしょ
味方で居てくれる人が居るって凄い心強いよ？」
「いやぁ見たでジェヒョン
ちゃっかりAちゃんの頭なんか撫でよって」
「え！？まじ！？」
「おう、まじまじ
コイツ、意外と積極的やで」
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あ、まじか見られてた
意外とユタヒョンって周りの事よく見てるよな
まぁ、でも隠す事なんて何もないし
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「触り心地、良かったですよ」
「そらそうやろ！
好きな子の頭を撫でるなんてこの上なく至福やん！」
「意外と背が小さいんだなって思いました」
「くーっ、余裕のある男はいいねぇ！」
「余裕なんてありません」
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この一件で
Aさんは強い人と言う印象が根付いていた
だけどそんなのは、彼女のほんの一部であって
まさかこれからあんな事が起こるなんて、誰一人想像もしていなかった
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作者名：きみしぐれ
| 作成日時：2023年1月14日 11時
