桃色の片思い (ページ47)

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47.真面目な人ページ47

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[ YOU SIDE ]

突然やって来た女性は
私の事を差し置いて、ジェヒョンさんと話始めた

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別にそれはどうだっていい
むしろ、話したい事があるんだったら話すべきだと思う

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だけど、このシチュエーションは
そういういい意味なんかではないのだ

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と言うのも、チラッと横を見れば
そのまま放置されているメンバー

これはどう見ても
仕事を放ってコチラに来たとしか思えない

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…こんなのヘアメイクとしてありえる？？？

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ジェヒョンさんと嬉しそうに話す彼女
きっと、この人はジェヒョンさんの事が好きなんだろう

だけど、そんな彼女の心情は察しがついても
仕事を放棄してまで、彼に言い寄る彼女の心情は理解が出来なかった

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「…アンタ、私の事何だと思ってんの？」

そして、只今絶賛激怒中である

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隣にジェヒョンさんが居る事さえも忘れる位、頭に血が上ってる

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『ヘアメイクのアリンさん？』

穏便に…と思っていたが
どうやら、私は彼女を怒り狂わす事が得意らしい

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「アンタごときが
　私の名前を気安く呼んでるんじゃないわよ！！！！！！！！」

今までに無いくらいの大声で
周りもどうした、どうしたとコチラに視線を向ける

一部の人なんかは
顔を真っ青にしながら、コチラを見ている

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だけど、そんな事
今の彼女には、全く見えていない

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でも、申し訳ないけど、私だって引くつもりはない
バディに失礼な話だからだ

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『バディに対して敬意とかってない感じですか？』

『て事は結局、ここには何しに来たの？』

でも、本当の事を言うと
きっと私も頭に血が上っていたんだと思う

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「このクソガキィィー…！！！！！！！！」

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彼女の平手が上に上がるのが見えた
あ、これぶたれる奴だ。でも仕方ないか

私も結構な生意気だったと思うけど
さっきの意見を曲げようとは1ミリも思わないけど

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言葉は返しても良いと思うけど
手は出しちゃダメな奴だ、潔くぶたれよう
もしかしたら、そうすれば私の方が目を覚すかもしれないし

そう覚悟をして、彼女の方を見ていた

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