桃色の片思い (ページ45)

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44.矛先はすぐそこにページ45

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[ YOU SIDE ]

「Aちゃんは
　ココでお座りしててね！」

(ハウスだよ！ハウス！
僕、メイクするから大人しく待っててね～！！)

とジョンウに説得をされて
致し方なく、この現場に居る事になってしまった。

…と言うか、私って犬設定なの？

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『あぁ、早くこのカタコトな韓国語を
　どうにかしないと…』

何やかんや言って
私の周りの人達は、私の事情を知っていて

且つ、このカタコトでタメ語混じりの韓国語で
私を認めてくれているので
あまり、意識をした事が無かった。

…結局は甘えていたんだ

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今回のように
自分の契約ではない仕事が、今後、来ても言い様に

『韓国語の教室通おうかな…』

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「そのままでいいんじゃない？」

『…え？』

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そんな風に思っていれば
横から聞こえたのは、私を肯定する声だった

『ジェヒョンさん、』

「今日はOFFだったの？」

『いえ、事務仕事をしていたら
　借り出された』

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「今日は髪を下ろしているんだね、可愛い」

『？』

『あぁ、はい
　ずっと髪を縛っていると痛むので』

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ふと横を振り向けば
そこにはメイクが完成したジェヒョンさん

…ん？何でニコニコしてるの？

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「それもまた、
　Aさんの魅力だと思うし」

＿＿＿＿俺は好き、だけどな。

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『…そうでしょうか、』

あぁ、ダメだ

自分を肯定してくれる人を
久々に見たからか、感覚が鈍る気がする。

嬉しい、だけどその反面
その感情に慣れた後が怖い…

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韓国に来て、随分気が緩んでるな、私

(契約外と言いつつも
何やかんやでココに来てしまったし)

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「まぁでも、直したいと思うのであれば
　直してもいいと思う」

「少しでも敵が減るのであれば
　俺はそっちの方が助かるし」

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＿＿＿＿俺はどっちも好きだよ

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『…』

一つ、思った事がある

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ジェヒョンさんってこんな感じの人だったっけ…？？？

(さっきから好き好きって聞こえる気が…)
(いや気のせいだよね、うん、気のせいにしよ)

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