桃色の片思い (ページ43)

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43.仰せのままにページ43

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[ YOU SIDE ]

「で、ヘルプで来てくれた所悪いんだけど」

＿＿＿アンタ、用ないわ。

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『…』

2人で話合ってと言われたはずだし
何より、私のやる気が3年振りくらいに熱くなったと言うのに
一瞬で冷めるような言葉を言われた

でも、何となくこの人が言った意味は分かる

彼らNCT127を
何処の馬の骨か分からない私に渡したくないんだ

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「じゃあ始めるよ～！！！
　まずはテヨン！！」

そう言って
私の事はもはや空気のように扱い、突然仕事を始める女性

(アリンさんって名前聞いたけど
私の事もアンタって言うから、名前呼びたくない)

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「は～いってアレ？
　Aさんだ、この間ぶり」

『はい、ずっと昔ぶり』

「えぇ？つい最近会ったじゃん？」
(本当、オッパにはドライなんだから)

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まぁでもいいや
元々、契約内容では無かったんだし

この人が1人で対応出来るのであれば
それはそれでWin-Winではないか

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『じゃあ私帰ります』

「は？あ…そう
　後は私に任せて頂戴」

帰ると言えば
まさかそんな回答が来るとは思ってなかったようで
少し、不抜けた返事をした女性

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「えぇ～！！！！！！
　Aちゃん帰っちゃうの～！？！？！」

『うん、帰る』

「あっさりすぎる！！！！！」

「帰るって言ったって
　まずココが何処かも分からんやろ」

「結構な距離だよ
　Aが大丈夫ならココに居て
　俺等と一緒に帰ろうよ」

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帰ると言った私を引き留めたのは
ジョンウ、ユウタ君、マークだった

…さっきの会話聞いてたのかな

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そんな会話を聞いた女性に
青筋が立った事を、私は見逃さなかった

『分かった、帰らないけど
　ここだと邪魔になるから、違う人の手伝いする』

「そのカタコト韓国語で？」
『…』

未だに敬語とタメ語が混じる私は

事情を知らない人からしたら
この上下関係が厳しい世界では、圧倒的に不利すぎるのだ

(要するに嫌われると言う事)

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…でもジョンウ、ちょっと失礼すぎない？？？？
(しょうがないよー、本当の事だもん!)

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