桃色の片思い (ページ40)

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40.重要なのはページ40

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[ ？ SIDE ]

たまたま収録現場に足を運び
何となく、喉が渇いた気がして自販機へ向かった

何を飲もうか…

ジュースも良いな
でもそうするとドヨンの小言が始まるんだよな

(ちょっとヒョン？今は減量シーズンですよ！？)

そんな風に何を買おうか悩んでいれば
今NCTで話題のあの子が居た

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その姿は相変わらず
ウサギのような、小動物感満載の可愛らしさではあるが

そんな姿を見て
思わず「ジェヒョンの、Aさん」だなんて言えば

『ジェヒョンの…？』と

はい？私、別にジェヒョンさんのではないですけどね
とでも言いたそうな返事が返ってきた

…きっとそういう所にも惹かれたんだな

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せっかくこうして会ったのも
何かの縁だと思い

「飲み物買いに来たの？何が欲しい？」と聞けば
『自分で買えるから大丈夫』とサラッと返されてしまった

うん、意外と彼女はドライみたいだ

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そんな風に思っていれば
『それより渡したいモノがある』と彼女が切り出した

そう言い出し何処かへ行き
次に戻って来た時には『コレ、どうぞ』と渡された

「これ…僕の好きなお菓子だよ…！
　もしかして、君ってエスパー？？？」

『え？そうなの？』

そこには俺の大好きな日本のお菓子
“たけのこの里”だった

え…？Aさんって何者？？？？

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「でも僕なんかに
　何で急にお菓子を…？」

(ジェヒョンにあげればいいのに)

『サイン会行った時に飴貰ったので
　お返しです』

(だから何でジェヒョンさんなんですか？)

前言撤回、
彼女はドライな人なんかじゃなく、律儀な人だった

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「何か貰っちゃって悪いよ
　やっぱりオッパが飲み物買ってあげる」

『大丈夫』
(そこまで貧乏じゃ無い)

「いや、貧乏とか思ってないから！！」

『じゃあ、』

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“名前、教えて欲しい”

「！」

「ぼ、僕の名前はテヨン」
『テヨン先輩』

「エッ、僕は先輩呼びなの？？」

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律儀で、チャーミングな人だなと思った

こういうタイプは
しっかり関わってどんどん沼にハマるタイプだ

(※ちょっとハマってる人)

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『スタイリストの先輩で居そうだから』
(私服も凄くお洒落だし)

「あはは、」
(それはどうもありがとう)

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ちなみに、俺がミルクティーで
彼女は無糖で温かい紅茶を買っていた

(ジェヒョンに教えてあげようっと)

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