桃色の片思い (ページ39)

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39.Forever ページ39

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[ YOU SIDE ]

「Aちゃん
　私、大丈夫だと思う…？」

『私はいつも頑張ってる
　ミンジョンを知ってるよ』

「うぅ、いい加減に慣れないといけないのに
　未だに緊張しちゃう」

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いつも服のセットをするのは
カリナちゃん→えりちゃん→ニンちゃんと来て
最後にミンジョンと言う流れである

彼女が極度の人見知りに加え、上がり症と言うのは
ここ最近判明した事だ

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『慣れないものだって
　世の中、沢山存在するよ』

「でも、私、アイドルなのにさ…」

『ステージでは全く分からない
　流石、プロだなって思う』

「本当…？」

『本当だよ』

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慣れないものなんて
世の中、沢山存在するに違いない

慣れるに越した事はないけど
無理なモノは無理、

それは割り切っていいものだと思う

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私だって慣れないモノ、と言うより
苦手なモノがある訳だし

何より、ステージ上でのミンジョンは
全くそんな風に感じさせないのだから
そこは流石、プロだなと思う。…出来ているよ、ミンジョン

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少し駄々をこねるミンジョンを送り出し
ホッと息を付き、今度は彼女達が帰ってきた時に
スムーズに物事が進むように準備をする

『飲み物、持ってくるの忘れた』

水分補給をしようと自身の鞄を見るも
持ってきたと思っていた飲み物がなく
泣く泣く、自販機で買う事にした。

…お気に入りの紅茶
タンブラーに入れてきたのにな

家に帰る頃には
もう冷えてるだろう、可哀想に

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部屋から出て自販機に向かえば
見覚えのある影を見つけた

『あ、』

「あ、君は…ジェヒョンの、Aさん」

『…ジェヒョンの？』

「ううん、何でもない
　もしかして今日、aespaが収録なの？」

『はい、まさに今』

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名前は分からないものの
私はこの人の事を知っている

何でかって？サイン会に行った時に印象があったから
(ジョンウの次に)

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「飲み物買いに来たの？
　何が欲しい？」

『自分で買えるから大丈夫』

「こういうのはオッパに任せるのがセオリーだよ」

『それより渡したいモノがある』
「それより？？」

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