桃色の片思い (ページ38)

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38.夢なんかじゃないページ38

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[ YOU SIDE ]

ジェヒョンさんのおかげで
衣装材料が買えたあの日から、毎日が目まぐるしかった

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バディ達も無事にカムバックが始まり
そんな今日は音楽番組の収録で、同行している

「うわぁ、可愛い～」

「Aちゃんが選ぶ服って
　絶対に他と被らないよね」

「何言ってるの
　それはAちゃんが作ってくれてるからだよ」

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そんな今回も
私が選んだり作った服を褒めてくれるaespaの皆

それが凄く嬉しくて
私がこの仕事をしていて一番良かったと思える瞬間だ

『…ありがと、』

「やだAちゃん照れてる！」
「かーわーいーいー！」

『て、照れてない…！』

「そういうのを照れてるって言うんだよ」

「あーまじで可愛いんだけど？
　私が男だったら絶対、彼女にしたい」

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「まさか…服ってほとんど手作り？」

『可愛い材料が沢山会ったから
　今回はほとんどオーダー取ってない』

「ひぇー、本当凄いよ
　お店開けるレベルだよ！コレ！」

「材料調達大変だったんじゃない？」

『大変だったけど
　ジェヒョンさんに遭遇して手伝ってくれた』

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今回の衣装は
オーダーもする予定ではあったけど

あまりにも素敵な材料ばかりだったので
ほとんど自作をした衣装だ

そんな衣装を見て彼女達は
いつも一人で材料調達をしている事を知っている為

私達も手伝うと言ってくれたのだ
皆、私なんかより忙しい毎日を過ごしていると言うのに

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だけど今回は
ジェヒョンさんに会って手伝ってくれた事を告げると
彼女達は突然、ニヤけ始めたのだ。…え？何で？

「ふーん、ジェヒョンオッパねぇ」

『？』

「いやぁ、オッパもやるなって思って」

『やるな？』

「あー違う違う
　Aちゃんはそのままでで大丈夫だから！」

『？』

カリナちゃんとえりちゃんが言う言葉が
イマイチ理解出来ず、頭の中が疑問で覆われていた

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「Aちゃん、気にしないで
　オンニ達っていつもそうなの」

『？』

「頭の中が少女漫画で変換されちゃう癖があって」

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そんな時、隣にミンジョンが現れてそう言った

『そっか？』

「オンニ達、もう収録始まりますよ
　早く支度して下さい」

ミンジョンがそう言って
この話は一区切りした。

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