桃色の片思い (ページ30)

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「で、俺の隣に居るのが」
「マ、マークです！」

『aespa所属
　スタイリストの宇津木Aです』

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で、本日はどのようなご用件で？と
聞こうとしたら、ユウタさんの口が開いた

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「それでな、今日は
　Aちゃんに“お友達”になって貰おうと思って」

『友達？』

「ちょ、ちょっとヒョン！！」
「あれ？違った？」
「いや、違わないけど！！！」

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友達と言えば
突如、顔を真っ赤にしたマークさん

風邪気味なのかな、お大事に

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「ジョンウから聞いたんやけど
　Aさんって99年生まれなんやって？」

『はい、99年の4月』

「この子も99年生まれで同い年なんよ
　だから、友達になってくれへん？」

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aespaの皆は私より年下で
(でも友達みたいな関係だよ)

まだ、この会社で同い年に会った事が無かったから
何だか嬉しくて返事をした

『喜んで』

「え？本当？
　99年生まれって聞いた時、友達になりたいなって思ってて」

『私もまだ同い年に会った時なかった』

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シワン先輩にしても
ジョンウやジェヒョンさんにしても、全員年上だった
韓国に来て同い年は初めてだ

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「ちなみに俺は95年生まれで
　Aちゃんのお兄さんになるかな」

「でも日本じゃお兄さんだなんて呼ばないから
　ユウタ君って呼んでよ」

(俺とも友達で居ってや)

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こうして私は
ジョンウ、ジェヒョンさんに続いて
ユウタ君、マークとも知り合いになった

(だから僕達は友達だって)
(あ、そうそう友達になった)

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少し、他愛ない話をして彼らは帰っていった

ふーっと一息つき
私は次の彼女達の衣装作りを再開した

(次の曲は確か“Forever”って言ってたっけ)

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