桃色の片思い (ページ28)

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28.客観的行動ページ28

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[ ？ SIDE ]

俺は知っている

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つい最近、SMにやってきた噂のスタイリスト

その子は何と
俺等NCT127のサイン会にやって来た事が引き金に
コチラへと引き抜かれた子だった

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そして
そのサイン会で知ってしまった事と言えば

ウチのジェヒョン君が
彼女の事を異性として気になっている事

(違うな、一目惚れか)

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先日、そんな彼女とジェヒョンは
2回目の対面をして

今まで見た事のないジェヒョンで
(ある意味情けなかったな笑)

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この事がきっかけで、メンバー達の中でも

何となくは察していたけど
彼女は“ジェヒョンの好きな人”として
認識されつつある彼女

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だけど、そんな彼女の事を
気になっている人が、ウチのメンバーにはもう一人居る

…多分、知ってるのは俺だけや(ドヤ)

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「マク」

「うわぁ、おわぁ！ユタヒョン！？」

「なーんでそんなに驚くんよ
　ずっと俺、隣に居ったで？」

「だ、だって急に声掛けるから」

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「…何か考え事？」

「ち、違う！」

「…もしかしてスタイリストの事？」

「な、何でそれを！！！」

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マクは信じられない位、素直だ

違うと否定したのに
彼女の事を挙げれば、何でそれをと言った

(素直と言うか嘘が付けないタイプか)

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「顔に書いてあんで」

「ジェ、
　ジェヒョニヒョンには言わないで！」

「言わんよ」
(言ったら余計にこじれる事が想像出来る)

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「…と言うかヒョンはさ
　何で俺が彼女の事、気になってるって分かったの？」

「ん？勘かな」
「怖！」

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マクは信じられないと言った顔をしていたが

俺からしたら
彼はとても分かりやすい性格をしていて

何なら
どこから彼女の事が気になっているのかまで
当てられる自信がある(本日2回目のドヤ)

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「ちょっと俺に着いてきてくれん？」

「え？いいけど…何処に行くの？」
「彼女の所」

「え！は！？」

「ええやん、いいけどって言ったんやし
　ホラ行くで」

「ちょ、え、ユタヒョン！？」

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困惑するマクの腕を取り
恐らく、彼女が居るであろう、仕事部屋へと向かった

その顔はジェヒョンに対する罪悪感なのか
それとも、これから彼女に会うのが緊張しているのか

この時ばかりは
マクの考えている事がイマイチ分からなかった

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