桃色の片思い (ページ23)

今日:24 hit、昨日:12 hit、合計:108,941 hit

23.よそ者の感想ページ23

.

[ JUNGWOO SIDE ]

「いや、しかし見た…？
　あのジェヒョンの焦りよう」

「見た見た
　あんなヒョン初めて見たよ」

我ながら、いい提案をしたと思っている
(でもお腹空いているのは本当)

.

ジェヒョニヒョンは
Aちゃんに、めっぽう弱い

彼女の事を意識しすぎて
一周回って、Aちゃんの方が強い気がする(？)

.

皆はしきりにサイン会でのヒョンの事を言うけど
ぶっちゃけ、俺はそのヒョンを知らない

だけど、凄く印象的だったのは
サイン会の後、偶然あの場所で会った時の事

.

Aちゃんの手をとって走ったヒョンは
まるで、映画のワンシーンのようで
少し、見とれてしまったのも事実。

…だけど、俺にシワンさんをお願いしたのは
ちょっとムカついたけどね。

(彼女、泥酔してたし)

.

.

あの時に知ったんだ
このヒョンは、この子の事が好きなんだって

あんなワンシーン、見てしまったら
応援しない訳がないじゃん。って思ってしまって

余計なお世話かもしれないけど
ヒョンに案内役を押しつけた。

.

本人は酷く動揺していたけど
ずっとそのままじゃ、前に進めないからね、ヒョン

.

「で、ジェヒョンに美味しい所
　プレゼントしちゃって良かったの～？ジョンウ君」

「俺は応援隊なの！」

「ちぇ、つまんな
　恋はね、こじらせた方が面白いんだって」

(客観的に見るならこじらせた方がいい)

.

テイルヒョンったら
何を言うかと思えば、俺がAちゃんの事
好きだと勘違いしたみたい。

まぁ、確かに可愛いしね
あのカタコト具合の韓国語もね、

くーって思う所はあるよ、正直

.

だけど、そのくーって感情を
ジェヒョニヒョンと天秤に掛けた時

それは違うものだなって思ったんだ。

.

「いや、もう十分こじれてるよ」

「え？」

「ヒョンは勝手にこじれてるから」

俺はここまでにはならないもん。

.

.

「まぁ…確かにあの一瞬を見た俺でさえ
　そんな風には感じたかも」

「でしょ？」

.

ヒョン、少しでもAちゃんと
距離が縮まるとイイネ！

.