20.白状 ページ20
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「この間、飲み屋で会った！」
「ちょっとジョンウ？！」
どうしようか悩んでいる際
ふと隣から聞こえた、言葉に動揺する。
端的すぎて
ちょっと誤解しそうな感じになってるし…！！
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「えー何、あの子飲むの？」
「あの顔で酒が強かったら
もー誰も敵う人間いないでしょ」
「いや、この際だよ！
強く居てくれ！酒豪で居てくれ！
うちのジェヒョンみたいにさ！」
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ジョンウが飲み屋で会ったと言えば
何やらヒョン達は妄想が広がっていた。
…と言うか俺だけじゃないんだ。
たった1回のサイン会で
Aさんの顔を忘れないと言う事は
それだけ、彼女の事が気になっていたと言う事だ。
何か、もやもやするな。
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「Aちゃんは本物のシワンさんを
介抱してたんだよ」
「えー何だ、残念」
「残念ってなに！」
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それからジョンウが事細かく説明し
彼女とは偶然出会い
それっきりだった事を知ったメンバー達
「そういう理由なら良かったよ」
ポツリと呟いたテイルヒョン
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その言葉に俺もジョンウも
「？」が浮かんでいたが、次の言葉でそれは消えた
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「ジェヒョンがあの子の事
探し回ってたのかと思った」
「！？！？
な、何でそういう事になるんですか…！！」
「え？だってあの子の事」
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“好きなんじゃないの？？？？”
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「〜〜〜！！！！！！
な、な、ななななななんで…！！！！」
「あはは
あのサイン会でのジェヒョンを見てたら
皆、そんな事は知ってるよ」
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テイルヒョンの爆弾発言に動揺しながらも
辺りを見渡せば
メンバー達は“知ってますけど”みたいな顔をしていた
え…何で？？？
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「ヒョンを見て、気になるんだなって分からないの
マクヒョンだけだって」
(マクヒョンって、ウブだから)
「What！？
お、俺だって知ってたし！！！！！」
「いや、今の反応からして
割かし今知った感じだな」
「ちょっとジャニヒョン！？！」
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どうやら、俺がAさんの事を
気になっているのは、メンバー達にはバレバレだったよう
…マクを除いて。
(お、俺だって知ってたし!)
(いやいいって、強がるなって)
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「お腹空いたぁ、社食食べようよ」
この雰囲気を意図的か
それとも、本当にそう思ったのか
ジョンウの一言で
俺とAさんの話は終わった。
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作者名：きみしぐれ
| 作成日時：2023年1月14日 11時
