17.大騒ぎ ページ17
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[ JAEHYUN SIDE ]
「聞いて聞いて聞いて〜！！！！！！」
レッスン休憩時、各々が好きな事をしている時に
大声を出したヘチャンがやって来た
.
「何だよヘチャン」
「もうちょっと声のトーン
抑えられない？」
あまりの声量の大きさに
メンバー達は困惑した顔をしながら彼の方を見た
俺もその一人
多分、声の大きさの割に
大した事じゃないんだろうな、なんて甘く思っていた
.
.
「サイン会で話題になった子いるじゃん？」
“は？”
何で今、Aさんの話題を
お前が出すんだよ？
彼女がお前に何かしたか？
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サイン会と言う言葉を即座に拾った俺は
脳内でヘチャンと会話をしたが
ほぼほぼ、一方的に
俺がヘチャンに対しての不信感しか無かった
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「あ〜あの慶尚南道の子？」
「それが違って
あの子、日本人だったんですよ！」
「は？」
ついに声が出てしまった
「あれ、ヒョンが反応するなんて珍しい」
「何、あの子が嘘付いた事が嫌だったの？」
俺の事情を
ユタヒョンとジョンウしか知らないし
普段、あまり人に興味の無い俺を知っている
他のメンバーはとても驚いていた。
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「てかそうだよな
あの子が慶尚南道だったら…ねぇ？」
「と言うか何で嘘なんかついたんだろうね」
何故か彼女が嘘を付いた事になっていて
その事が俺にとって
感情が爆発寸前まで来ていた。
何で、こういう時に限って
ジョンウはいつも居ないんだろう。
何で俺は
彼女の事になると、冷静になれないんだろう
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「俺はあの子が日本人やって
分かってたで」
「えーまじで！？
流石、ユタヒョンー！！！」
「同じ日本人としての勘かな」
.
ユタヒョンの方を見ると
俺にしか分からないように、ウインクをした
…本当、こういう所が
このヒョンはとてもスマートで格好よくて
いつまでも勝てないなと思うんだ。
.
「それに嘘付いた訳ちゃうくて
多分、誰かの代行とかで来たんやろ」
「あんなに純粋そうな子が
そこまで陰険な嘘をついているとは思えんわ」
今はただただ
早くジョンウが帰って来て欲しい感情と
ユタヒョンに心の中で感謝をした。
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作者名：きみしぐれ
| 作成日時：2023年1月14日 11時
