桃色の片思い (ページ16)

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16.専属経緯ページ16

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「へぇ～、日本でも」

『今の上司に日本で会って
　韓国で仕事をしてみない？って言われて』

長い廊下を歩きながら
スタイリストになった経緯、そして、韓国に来た訳を話した

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「Aちゃんはチャレンジ精神が凄いね！
　日本に留まらず、異国で頑張るなんて
　見習わないといけない精神だ！」

『それは…、』

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ジョンウには、本当の事を言った方がいいのかな？
私は別にチャレンジ精神だなんて無い。

どうしようか迷っていれば

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「Aちゃんは素直なんだね」
『え？』

「全てを無理に言わなくて良いんだよ
　本当に伝えたい人が出来た時に
　全てを明かすのがいいと思う」

「僕にも言えてる事なんだけどね～！！」

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ハハッと笑うジョンウに
今、この瞬間は救われた気がした。

そんな話をしていれば目的地に着いたみたいで
「僕はここまでかな」と彼は言った。

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『ジョンウ、ありがと
　ジョンウの会社だと思わなかった』

「まさかAちゃんがスタイリストだとは～
　って感じだよ」

ニコッと笑うジョンウには
もしかしたら、いつか、本当の事を言う時がくるかもしれないだなんて思っていた

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「どこの専属か分からないけど
　もし僕のチームだったら
　これから、一緒に頑張ろうね」

『…！うん、』

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じゃあまたね～！とジョンウとは別れ
目の前に立ちはだかるドアをノックした。

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