桃色の片思い (ページ11)

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11.明かされた真実ページ11

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『ちょ、ちょっと！
　どこまで行くんですか！？』

彼女の腕を引いて店出て、少し道を進んで
少し、大きな声で彼女はそう言った

へぇ、そんな声も出るんだ
不覚にも俺は感心していた。

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「この先に俺の知ってる店があるから
　その店まで着いてきて」

「ちょっとヒョン
　本当に、何がしたいの！？」

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突然の俺の奇行に
若干キレ気味のジョンウだが

だけど、忠実な彼は
ちゃんとにあの酔っ払いを連れてきていた

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店に入れば、顔見知りであるマスターに
なんとなくジェスチャーで伝えば

にっこり笑って“どうぞ”と言うジェスチャーをくれた

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「大きな声で俺等の名前なんて言われたら
　あの場が騒ぎになってたはずだし」

「そうだけど、この人達も
　一緒に連れて行く意味あった！？」

「それは、聞きたい事があ＿＿＿＿
「あれ？君、サイン会の子じゃん！」

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俺の聞きたい事があると言う言葉を遮り
ジョンウは彼女にそう言った

『？』

そんな彼女は一瞬不思議な顔をしたが
サイン会と言うワードで思い出したのか

『ジョンウだ、』とジョンウの名前を言った

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「君、この酔っ払いさんと友達なの？」
『友達でもあるし、先輩』

「あー、この後が大変そうだね」
『今ですら大変だよ…』

ジョンウと彼女は
まるで、アイドルとファンと言う関係では無く
友達のように会話を始めた。

あれ、多分、俺等って会ったの2回目だよね？？

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「あの、」

『？』「？」

そんな二人の会話を割って
俺は彼女に聞きたい事を聞いてみた

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「貴方ってサイン会に来てた人ですよね？」
『まぁ…はい』

「俺と顔の大きさ勝負したんだよ！ね～！」
「ジョンウ、今はその話じゃなくて」

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「貴方、俺と会った時に
　自分の事を“シワン”と名乗りましたよね？」

「だぁかぁらぁ！
　何でイケメンが私の名前を知ってんのよぉ！！」

「なのに、その名前に
　この酔っ払いが反応するのは何故です？」

「あはは面白いこの人
　その名前の時だけ反応するよ！」

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シワンと言えば先程同様
酔っ払いが反応をし、俺の元へとやって来た

『シワン先輩が行けなくなったので
　私が代行で行ったんです』

「何だ…そういう事か、」

じゃあ俺はこの数ヶ月
勘違いをした名前で彼女を考えていた訳だ

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