47.視力と脈拍数と、一 ページ47
.
[ JAEHYUN SIDE ]
「あ、やっべ」
気付いたのは、もう既に結構遅い夜だった
.
溜めておいたドラマや映画を一気に見漁って
ふー、携帯でも触るかなんて思ったら携帯がない
出掛けたとしたら
午前中、打ち合わせの為に事務所に行ったくらいだ
間違い無く携帯は事務所にある
.
正直、面倒くさい
どうせ、明日事務所に行くんだし
このたかが数時間、無くてもいいじゃないか
でも不思議な事に
一回、気になってしまえば永遠と気になる
.
もう結構な時間だが、携帯を取りに行く事にした
.
「はぁ、最悪」
余計な手間が増えた
携帯なんか忘れなければ、今頃寝てるよな
さっさと取りに行って明日に備えて寝よう
そう思いながら事務所に向かった
.
.
.
しん、と静まる事務所
そんな中、少しずつ大きくなる足音に思わず反応した
「！」
背後から聞こえるその足音に、思わず後ろを振り向けば
そこには髪の毛をガシガシと拭きながら
コッチへ向かって来ているアイツ
＿＿＿＿＿＿＿シャワー上がりじゃねぇかよ…！？！？
.
誰がどう見ても、それはシャワー上がりだと言う事が明確で
異性である俺は少し、気まずい
.
いや、何もないけど？
コイツの格好だって、Tシャツに短パン、まるでいつもの格好だ
(何？ダサいって言いたい訳？)
シャワー上がり特有の色気だって、全く感じない
.
この時間帯、きっといつもこんな感じで誰1人、居ないのだろう
だからか全く俺に気付いていないアイツ
.
『ん？誰か居る？』
そう声を出した時には、俺の隣にまで来ていた
いや、コイツの視力どうなってんの
.
「俺だけど」
『おージェか、珍しい』
「この距離じゃないと分かんねーのかよ」
『コンタクト外してるし』
.
どうやらコイツは俺と同じく相当目が悪いらしい
まぁ、日頃からPCにゲーム機
ブルーライトとは常に相棒みたいなモンだし、当たり前か
『んで？何でいんの？』
「携帯忘れた」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 342人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「NCT」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きみしぐれ
| 作成日時：2021年1月5日 17時
